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ブームの台湾まぜそば、実は“名古屋メシ”。なんで「台湾」?

そもそも何故「台湾」なのか

 まずは、愛知県出身の女子SPA!編集部員に聞いてみました。 「名古屋メシなのに、なぜかやたら『台湾』に乗っかりたがるのか、それはもう謎に思っていたんですけど、『名古屋まぜそば』『名古屋ラーメン』よりは語呂もいいし、どことなく美味しそうだし、なんかよくわからんけど、『台湾、乗っかってごめん』くらいの認識ですね」  と、愛知県出身者でも理由を把握しているわけではない様子。
台湾料理味仙本店 名古屋名物元祖台湾ラーメン

名古屋名物元祖台湾ラーメンの台湾料理味仙本店
(画像:味仙公式サイトより)

 ただ調べてみると、きちんとその名前にも理由があったようで、そもそも名古屋の台湾〇〇の由来は、今やご当地名物となりつつある「味仙」だそう。台湾出身の店主が、名古屋の人々の舌に合うように現地の麺をアレンジしたのが始まりでした。茶色い食べ物が大好きな愛知県民ですので、“台湾系”もバッチリはまり、徐々にその勢力を広げていったという訳です。ちなみに、台湾に台湾ラーメンはありません。
寿がきや「カップ台湾ラーメン」193円、「即席台湾ラーメン ピリ辛醤」150円、「麺屋はなび監修 台湾まぜそば1人前」358円 ※全て税抜き価格 (画像:寿がきや公式サイトより)

寿がきや「カップ台湾ラーメン」193円、「即席台湾ラーメン ピリ辛醤」150円、「麺屋はなび監修 台湾まぜそば1人前」358円 ※全て税抜き価格
(画像:寿がきや公式サイトより)

 さてそんな、「台湾まぜそば」や「台湾ラーメン」も、いろいろな食品メーカーからインスタント袋麺や、カップ麺、冷凍食品、ソースなどが出ており、全国で手軽に買うことができます。見かけた際にはぜひ、買ってみてはいかがでしょう。
寿がきや「台湾ラーメンピリ辛醤」4食入 686円(税抜き)

寿がきや「台湾ラーメンピリ辛醤」4食入 686円(税抜き)

 名古屋に旅行へ行けば、愛知県民なら誰でもご存知「寿がきや」のお土産用「台湾ラーメン」も売っていますよ。「そうだ 名古屋、行こう。」 <文・写真/スギアカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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