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「東京だの六本木だの調子に乗ってる」と夫の地元友達に言われ…カルチャーショック

「東京生まれなのに東大に行ってないのは中途半端」?!

「わざと聞こえるように言ったのかな、と思ってしまいました。  あとから夫に聞いた話では、女性たちのなかに、東京で結婚すると言って上京・就職したけれど、うまくいかずに1年くらいで戻ってきて、結局地元で結婚したという人がいたそうです。『コンプレックス刺激しちゃったのかもね』って……」  カエデさんは苦い表情で続けます。 「ただ、男性たちにも、ちょっと引っかかるところはありました。地元の公立高校から、地元の国立大学に行くのがエリートだという話になって、私の地元が東京都なのに東京大学に行ってないのは中途半端って言われたんです。山形なら山形大学、東京なら東京大学でしょ、みたいな。  私の出身大学はMARCH(※大学の難易度によるグループ分けのひとつ。明治M、青山学院A、立教R、中央C、法政Hの5大学を指す)で、人によっては中途半端って思うのかもしれないですが、さすがにちょっと嫌な気持ちになりました」 合コン

車がステイタスの彼らにとって軽自動車は笑う対象

 その他、カエデさん夫婦の所有している車が軽自動車だとわかったときには、「はいはい軽ね」と笑われる場面も。実際のところ、もちろん県内でも軽自動車に乗っている人は多いのですが、少しでも良い車に乗っていることがステイタスなのだとか……。 「夫と、『今後は実家以外には立ち寄らないで帰ろうね』って話になりました」  地方出身の友人もたくさんいるカエデさんにとって、思いも寄らない展開となったこの出来事。ごく一部の人たちのことと捉えながらも、強烈なイメージとして脳裏に焼き付いてしまったと言います。  あえて積極的に関わらないことが、今のところは正解と考えているそうです。 ―シリーズ「地方の闇/都会の闇」― <文/船田 ゆかり イラスト/カツオ>
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