ネット通販の“偽レビュー”を書くバイトが横行。「やって大後悔しました」
ネットショッピングのサクラレビューで痛む良心
沙織さんが何よりもキツかったのは、本のレビューだったそうです。
「どんなに合わない本でも、最初から最後まで読んで、感想を書かないといけないじゃないですか。面白かった、だけでは、サクラだとバレバレになってしまうので。そういう本に限って、関係者がサクラレビューを依頼するだけに、大半がヒドい内容なんですよね……。でも、サクラレビューをやめた一番の理由は、やっぱり罪悪感ですね」
落ち込んだ様子で、沙織さんは話を続けます。
「商品やお金を目当てに☆5つの評価をつけるのは、それを参考にする人、ほかの出品者や、ショッピングサイト自体にも迷惑をかけることじゃないですか。何度もサクラレビューをしたあとで、そんな当たり前のことにようやく気付いて……。
せめてもの罪滅ぼしで、レビューは全部削除して、商品やお金を返せるところには返しました。結果的に、かかった労力や返送料で、プラマイ0どころか、マイナスです……。でも、自分自身がしてしまったことですから、仕方ないんですけどね」
沙織さんは今では、「結局、地道に稼ぐことが一番でした」と、当初のポイ活に励む日々だそう。一見うまい儲け話を知っても、冷静な判断をすることが大切ですね。
―シリーズ「お金がない!」―
<文/女子SPA!編集部 イラスト/ワタナベチヒロ>
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