年商10億円、歌舞伎町の女社長が語る「女性の武器を活用する」方法
広島からキャバ嬢になるため、カバンひとつで上京。現在は歌舞伎町に4店舗を展開するアップスグループの代表取締役を務める内野彩華さん。
成り上がる女の法則』を発売。年商10億円規模のグループを率いる内野さんに、女性のためのビジネスで成り上がるノウハウを聞いた。
――津田塾大学を卒業後、外資系IT企業「日本オラクル」を経て、歌舞伎町に飛び込んだという異色のキャリアですね。
内野彩華(以下、内野):歌舞伎町ってなにもない女の子がある日突然、一攫千金を稼ぐことができる場所だと思うんです。それこそ、上京したての女の子が一晩で1000万円稼ぐ「歌舞伎町ドリーム」という言葉があるくらいに。
ただ、日本の職場だと、男女平等になったとはいえ、ずっと第一線で働くことって難しいじゃないですか。出産だったり、育児だったりで、女性は家庭に入らざるを得ない時期がある。今はわかりませんけど、私がいた当時、日本オラクルもそうでしたから。
――でも、キャバクラも一生働くのは難しいですよね。
内野:キャストとして一生働き続けるのは難しいですけど、そこからお店のママや経営者としてキャリアアップすることはできます。今回の本でも紹介しましたが、私が2店舗目を出そうと思っていた頃、お店にはみずきというキャバ嬢がいたんです。
当時の彼女はまだ20代前半。昼間はゴルフの会員権を売り、夜はウチの店で週3回のアルバイトをしていたのですが、その仕事ぶりは優秀だったので、私から「2軒目のママにならないか」ってオファーしたんです。
――たしか彼女はすぐに昼間の仕事もやめて、しばらく「みずきママ」として新しいお店に立ってくれたんですよね。
内野:ただ、上昇志向が強い子だったので2年後独立しました。筋を通してくれたので、今だに歌舞伎町でオーナーママとして立派にやっていて仲良くしています。
――キャバ嬢の場合、稼げる人と稼げない人で何か違いはあるのでしょうか?
内野:今はキャバ嬢も間口が広くなって、本気でやろうとしている子は一部ですが、絶対的に言えるのは、稼げるキャバ嬢はとにかくマメです。
お客様がどうすれば喜ぶか考え抜いて、その満足度を上げるため情報収集をする。同伴や指名を取るにはどうしたらいいか、売り上げを高める方法を先輩から聞いたり、ときには見て盗んだりします。反面教師も含めて、常に自分を成長させるための糧にしています。
今回、「日刊SPA!」で好評連載中の記事をもとに、成功に至るまでの経緯と秘訣をまとめた新刊『一晩1000万円「歌舞伎町ドリーム」
稼げるキャバ嬢はとにかくマメ
1
2