「流れはあんまり覚えてないですけど、いくら人数の多い飲み会でも、男女が2人いないとなれば、冷やかしが大騒ぎするでしょうし、彼女ともなれば、自分の彼氏が自分に何も言わずいなくなっていたら心配するに決まってますよね…」と吉田さん。不在着信が残るスマホを見て絶望する彼女が取った行動とは……

「とにかく同期友人を起こして、どう言い訳するか考えましたが、苦肉の策で『
2人で漫喫で寝ていた』と言うことにしましたが……疑念は晴れるわけもなく、年始の営業が始まってからも、
関係のない同期たちから冷やかされたり、白い目で見られたり。当人の彼女は都内の営業所の子で、同じ職場ではなかったものの、私のことは怒っているようで、それから
同期飲みにもハブられるようになりました。
しかも、
噂が自分の彼氏の耳にも入ってしまい、それが原因でけっきょく彼氏とも破局。もう、覚えてもいない一夜の過ちで、私は楽しかった社会人生活のほとんどを失ってしまったんです」
彼氏と会えない寂しさや、飲酒している場に男性がいることなど。きっかけは些細なことだったかもしれませんが、吉田さんが感じるフラストレーションや溜まった欲求を、お酒は全て開放してしまったのです。
アルコールは“ソフトドラッグ”と呼ばれることもあり、時と場合やたしなみ方によっては私たちに様々な悪影響を及ぼします。その開放感を求めて私たちは飲酒する。しかし、後悔も覆水も盆には返りません。忘年会シーズンの飲み会のメンツは、あなたと癒着が強い人たちが多いでしょう。飲み方や振る舞いには十分気をつけるべきです。
―シリーズ「
秋冬のトホホ」―
<文/ミクニシオリ イラスト/やましたともこ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】ミクニシオリ
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携わったのち、2017年からライター・編集者として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。Twitter:
@oohrin