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本命とセカンドの違いって何?ドラマ「来世ちゃん」原作者に聞く

 恋に迷う女性の共感を呼んでいるコメディドラマ『来世ではちゃんとします』通称「来世ちゃん」(テレビ東京、水曜深夜1:35~)。性に奔放なアラサー女子・桃江を内田理央が演じて話題になっていますね。
いつまちゃん4

いつまちゃん

 原作は、「いつまちゃん」による同名漫画。ツイッターで人気を博し、『グランドジャンプ』(集英社)で連載中です。前回に続き、いつまちゃんに作品誕生の秘密を聞きました。 <「来世ちゃん」とは:小さな映像プロダクション「スタジオデルタ」に勤める5人は、みんな性をこじらせ気味。セフレが5人いる性依存系の大森桃江(27)、恋愛に興味がないオタク女子・高杉梅(27)、付き合った女性をメンヘラにする魔性の男・松田健(26)、処女信仰を持つセカンド童貞・林勝(26)、風俗嬢に恋して貢ぐ檜山トヲル(29)……ダメだけど愛しい彼らの命運は!?>
来世ではちゃんとします

第1巻の表紙は桃江

失恋で絶望的になって漫画を描き始めた

――失恋をきっかけに漫画を描き始めたと伺いました。 「美大の4年生だった当時、付き合っていると思っていた彼から『ごめん、本当は7年付き合っている彼女がいる』って言われたんです。月イチしか会えないので疑ってはいましたけど、やっぱり好きだから信じたいじゃないですか。『付き合うって言ってくれたしな』とか『彼は忙しいから会えないんだろう』とか、自分に言い聞かせていた感じですね。  そのとき就活もボロボロで、4年の冬まで内定ゼロでした。  今、立ちあがらないと就職もできないし留年もしてしまうと思って、この悲惨な体験を漫画に書いて、卒業制作にしちゃおう、と。そうしたら、結構面白いものが描けて、すごく心が軽くなったんですよ。  倫理の授業で習ったんですけど、人間、嫌なことがあったときのストレスのはけ方は、そこから逃げる『逃避』、言い訳をする『合理化』、そして歌にしたり漫画にしたりする『昇華』などがあるそうです。効きましたね、すごく」
来世ではちゃんとします 檜山松田

(C)いつまちゃん/集英社

――それが初めて描いたマンガというのが驚きです。 「私は勉強ができなさすぎて美大に行ったんです。ちょっとでもいい大学に行きたいけど、勉強じゃ入れない。そういえば、ちょっと絵は得意だったなと思って、美大を受験しました。でもいざ入ったら何が表現したいのか全く分からなくなってしまって。やっと卒業制作で『あ、これかもしれない』って思ったんです。  社会人になってからは、漫画を毎日ツイッターに投稿していました」

お付き合いとセフレの違いって何?

――しかし、恋人だと思っていたのに、自分がセカンドだったというのは辛すぎますね。 「でもそれは『どうして私の家はお金持ちじゃないんだろう』というのと一緒で、しょうがないものなんじゃないかな。美人のほうがモテるし、ピカチュウよりはミュウツーのほうが強いとか、そういうのはありますけど、結局は相性が悪かったんだなと思います。  自分が『くさタイプのポケモン』だったとしたら、彼は『ほのおタイプのポケモン』だったので、利用される側に回ってしまったんだなって思っています」 いつまちゃん5――そう思えるようになるまで、すごく時間がかかりそう。 「そう。だから、傷ついて学んでいくしかないですかね(笑)」
来世ではちゃんとします 桃江

(C)いつまちゃん/集英社

――たとえば、登場人物の大森桃江は、セフレとするのは楽しいけど、「自分を選ばない男とやると、確実に何かを失っている」とも感じている。読んでいて共感するところがいっぱいあります。 「そういうことって、自分だけの特別な経験かと思いきや、みんな同じような経験をしているんですよね。つらいことがあっても、嬉しいことがあっても、そんなに特別なことでもないのかな、って思うようになりました」
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