――公演したら問題になるし、中止したら潰れる。どうすればいいんでしょうか?
鴻上「どちらがいい、どちらが悪いとかじゃなくて、僕が思うのはケースバイケースで細かく考えてほしいということ。もし役者の唾が飛ぶというのだったら前列を空席にするとか、やるべき方法はいくらでもあって。対策をよく考えてもらいたいということです。
来たくないという人にはチケットの払い戻しをするっていうのは大前提。あとは一つ一つの公演を個別に考えるということをぜひお願いしたいですね」
――鴻上さんご自身、お仕事の状況はいかがですか?
鴻上「幸いなことに、今は公演がなかったので、講演会が中止になったくらい。ただ、4月の頭から稽古を予定しているので、このまま4月も自粛ということになったら影響を受けるだろうなって。あっという間に状況が変わるから、わからないね」
――これから先どうなっていくんでしょう。心配です。
鴻上「う~ん、なんだかね…」
<文/林らいみ>
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フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。