
――心折れますよね。
濱田「本当にもう(笑)。『今回は……』という出だしの言葉を聞いただけで心が折れていたので、その後の言葉に本当に救われて。
落ちてもダメじゃないんだと、すごく気持ちが楽になりました。だからといって、そのあともポンポン落ち続けていたら、それはそれでダメになりそうですけど、そのおかげで続けていていいんだなって思えたというか。オーディション落ちるから辞めることではないのだと、落ちても今後があるから頑張ってもいいのだと思うようになりました。中学生の頃は、悲観していましたね」
――俳優を辞めようと思ったことも?
濱田「あります、あります。その頃はオーディションに行くことが嫌で、電話をもらっても部活の大会があるとか、断って逃げていました。いまはそんなことはありません」
――さまざまな作品でお見かけする機会も多いですが、意識の変化はありましたか?
濱田「逆に意識をしなくなりましたかね。台本を読みながら、自分と置き換えるなど試してみて、自分だったらどうする? みたいな感覚で、演じるキャラクターの感情の波をつかんでいく感じです。自分がキャラクターに寄って行って、キャラクターにちょっと寄ったままの自分でいる。
彼が四分の一なら、あとは自分みたいなバランス。だから、素のままです」
――ところで20歳になる年、そういう意味での目標はありますか?
濱田「2000年生まれで夏に20歳になりますが、家族の中では一人暮らしをしようみたいな話にはなっています。秋くらいには一人暮らしをしたいなと思っています。まあどうかなあというところはあります」
――節目の意識はありますか?
濱田「
ようやくお酒が飲めるのかーと思いますね。楽しみです! ようやく大人になった感じもして、打ち上げなども楽しみにしています(笑)」
――反対に未成年でいることの居心地の良さってあると思うのですが、それがなくなることへの恐怖心みたいなものは?
濱田「確かに守られている感じはありますね。でも、不安はそれほどないですかね。むしろわくわくのほうが強い。波風立てず、おとなしく生きていこうと思っていますので」
――いま思う、ご自身の課題みたいなものはありますか?
濱田「僕は物事をシリアスに考えすぎないようにしているタイプで、そういうことを引きずって、まわりやほかのことに影響が出ていくことが嫌なんです。そういう時もある、頑張ろうって、前向きに生きていこうと思っている日々です。
意外と能天気。ポジティブなんですよ(笑)」
【濱田龍臣プロフィール】
2000年8月27日生まれ。千葉県出身。2010年、NHK大河ドラマ『龍馬伝』で坂本龍馬の幼少時代を演じ注目を集め、その後も様々な作品に出演。2017年には、『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)で、主人公・朝倉リク役を務めている。
<文、写真/トキタタカシ>
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映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、
インスタグラムにて写真レポートを行うことも。