マイナス成長が続く日本。もはや、単身で老後までの資金を稼ぎ続けるのは苦しい状況に。その中で注目されつつあるのが、協力して副業で稼ぐ夫婦たちの存在だ。最新の「夫婦で稼ぐ」事情を徹底取材！ 一家団結で令和を生き抜く新たな稼ぎ方に迫る。 ▼有名人に学ぶ、理想の夫婦の稼ぎ方 ●夫／映像ディレクター　◎副業：YouTuber ●妻／タレント　◎副業：YouTuber 「夫が撮影・編集で、私と息子2人が出演して乗り物や旅行先、おもちゃなどを紹介しています。家族全員、鉄道やおもちゃが大好きなので、楽しみながら作れてますね」 　そう語るのは夫婦どころか、家族総出でYouTube動画を制作・配信している鉄道好きタレントの鈴川絢子氏だ。 　もともとは、7年前に事務所が若手に『とりあえず』くらいで始めさせたもので、当初は趣味の延長や日記のような感覚だった。 「更新は怠らないようにしていましたが、中身は自分たちの好きな鉄道がメイン。長男を妊娠後は出産までの経過を記録していました」 　その流れで、出産後も家族旅行などを配信。’19年にはチャンネル登録者数70万人を超える大人気YouTuberとなった。 「おもちゃ紹介も人気ですが、『○○公園に行ってみた』などの家族でのお出かけシリーズが予想以上にバズりました。家族で出かける際の参考になるので、子供だけでなく、お父さんやお母さんも積極的に見てくれているようです。ファンの人からは自然体な会話も好評です。紹介するものへの子供の反応も本当に『素』なので、視聴者にとってはお出かけやプレゼントの参考にしやすいようです」 　YouTubeが評判になったことで、テレビ出演といった本業の仕事も増えた。 「ただ、今の生活は、ほぼYouTubeで成り立っています。おもちゃの購入費や、趣味とコンテンツ作りを兼ねた旅費などは基本的にすべて自腹ですが、最近はそれに対して出し惜しみなく“投資”できるようになり、活動の幅がより広がりました。先日、念願のクルーズトレイン（観光地を巡りながら車内でも食事や寝台を楽しめる豪華列車ツアー。3泊4日で100万円前後）に乗れたのがすごくいい思い出になりました」 　家族での動画製作には金銭面以外のメリットも多いという。 「家族との記録がそのまま仕事に繋がるのはすごくありがたいです。それと、ほかの仕事に比べて、親子での時間がかなり確保できるのもいいですね」 　子供だけでなく、大人も楽しめる安心感と温かみのある内容が人気の秘訣のようだ。 【鈴川絢子】 ’91年生まれ。東京NSC16期生、吉本興業所属。鉄道好きタレントとして活躍している。二児の母親でもある ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞