「○○です（名前）。」 「○○班に所属しています。」 　わずかこれだけの情報で恋を発展させられるのが、グランドスタッフ？ 　だって、お相手が空港内のどのエリアで働いているかが分かるから偶然を装って会いに行けるでしょ？ 実際に、合コンでいいなと思った人がいたら、その人が今日出勤だったら○カウンターで○○便のチェックインをしているのではないか、と推測できるのだから。 　ちなみにグラホはこの作業が超得意。そもそも自社便だけでなく、他社便の情報もある程度把握しておく必要があるし。○社○○便は○カウンターでチェックインしているだなんて頭の中にほぼほぼ入っています。はい、怖がらないでください。 　名前は二の次、みたいに言いましたが、私たちはネームプレートをつけなくてはならない仕事だったので偶然の再会を装ったときにチラッと確認できるからノープロブレム。 「○○さん、先日はありがとうございました」 　なんて具合に話しかけられるわけです。その反対もありますから、自分が自己紹介をするときも所属班を伝えていた私。 　そこからいくつ恋が発展したのかは伏せておきますが、恋だけではなく今なお連絡を取るようなよき友人ができたのもこのテクニックによるもの……？ かもしれません。 　今回は、そんなお話しでした。 ―グランドスタッフの裏話 VOL24― ＜文／高木沙織＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】