松坂桃李✕古田新太、共演した感想は?「古田さん、怖かったなぁ(笑)」
古田新太さんと松坂桃李さんが共演を果たした映画『空白』が公開中です。スーパーで万引きを疑われて逃げ出し、そのまま交通事故で死亡した女子中学生の父・添田充を演じた古田さんと、中学生を追いかけたスーパーの店長・青柳直人を演じた松坂さん。人間の複雑な感情を映し出した本作の撮影現場は、さぞ緊迫した空気に満ちていたかと思いきや、「とても和気あいあいとしていた」とか。
映画『パディントン』の日本語吹き替え版では別々のアフレコ収録だったという古田さんと松坂さんに、全く毛色の違う本作でがっつり対峙してみての互いの印象などを聞きました。
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――最後まで目が離せない映画でした。現場はどんな雰囲気でしたか?
古田新太さん(以下、古田)「すごく和気あいあいとした楽しい座組でしたね。完成した作品を観たときに、『え、こんなヘビーな映画撮ってたの?』と思うくらい、すごく楽しい現場でした」
松坂桃李さん(以下、松坂)「吉田(恵輔)監督がすごく撮るのが早いんです。全体の撮影自体も3日巻いたんです」
古田「ホント愉快な現場だったね」
松坂「僕は古田さん、怖かったなぁ(笑)」
――本当に怖かったです。
古田「感情で芝居はしてないですけどね。そう見えればいいので。そこはやっぱり吉田監督のココ(腕)なんですけど、こちらは特別表現しようとしてなくても、映画が進んでいくと、その人の心の移り変わりが伝わる。充って人は、娘に対しても、藤原季節くんが演じた弟子に対しても、元嫁に対しても、たぶん愛はある。でもオイラは別に現場では表現しようとはしてないです」
松坂「僕の場合は、今回、受けが多かったので、特に古田さんとスーパーの店員・草加部役の(寺島)しのぶさんとのやりとりが多かったので、そこで受けてやっていくしかなかったです。だから完成したものを観た時に初めて、こういう、なかなか主張もできずに、溜めていってしまう青柳のような人は、現代に割といる人なんだろうなと感じました」
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