町田啓太の結婚発表に“チェリまほ”的妄想が止まらない。プロポーズはやはり
2022年末の思わぬサプライズといえば、町田啓太と玄理の結婚発表だった。しかも日付は12月25日。クリスマスの聖夜である。
芸能人のゴシップ報道にはからっきしの筆者ではあるが、町田啓太と玄理との結婚報道にはさすがに心ときめいたというか、なんだかざわざわしてしまった。だって、婚姻届を提出したのがわざわざ12月25日でクラスマスの聖夜ときたものだから、ロマンティックすぎて軽くめまいが。
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系、2020年、以下、『チェリまほ』)でその人気を決定的にし、『テッパチ!』でゴールデン連ドラ初主演を果たしたとしても、筆者にとっては『スミカスミレ 45歳若返った女』(テレビ朝日系、20165年)の真白くん役の麗しさが依然として町田啓太のイメージを独占している。あの眉間、あのハニカミ。真白くんはすべてが理想的な雰囲気に包まれていた。
そんな箱入りの町田くんが結婚したのだ。ざわざわしないはずがない。お相手の玄理は、黒沢清監督の『スパイの妻』(NHK BS8K、2020年)や濱口竜介監督の『偶然と想像』(2021年)などに出演したなかなかの好人物さん。町田くんと聖夜を過ごす相手としてなんの不足もない。素晴らしいカップリングに素敵だなあと心底惚れ惚れしてしまう。
両事務所の発表によると、「二人で協力し合い、より良い未来を築いていけるよう、そしてより善い人間、良い俳優になれるよう精進して参ります」と書面にある。より良い未来! より善い人間! 良い俳優! 的確でありながら読み手の想像力の余地を残した完璧な表現だと思った。
「より良い未来」ならまだ一般的な結婚報告の文言として理解できる。でもそこから、「より善い人間」であり、「良い俳優」と続くと、これは感慨深くなる。未来には「良い」なのに、人間には「善い」が宛てられている点も見逃せない。そしてなにをもって良いとするのか、その価値基準が曖昧な俳優という職業には「良い」を使う。
でも町田くんに「良い俳優」になると言われたら、それはもうただちに正解という気がするのは、筆者のひいき目が過ぎるだろうか? いやいやそんなことはありませんよね。そうきっぱり言い切れるくらい、町田啓太という俳優はこれまでに数々の誠実な演技を見せてくれているのだから。
昨年は『テッパチ!』(フジテレビ系、2022年)でゴールデン連ドラ初主演を果たした町田啓太。公私ともに絶好調のシーズンを締めくくるゴールインだった。 「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、妄想を全開にして町田啓太の結婚報告を考える。
惚れ惚れする聖夜のカップリング

通称「チェリまほ」ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(画像:テレビ東京公式サイトより)
書面の完璧な表現を考える
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