Lifestyle

大雨の夜に保護された子猫、すっかり慣れてくつろぐ姿が可愛すぎ

「人生の節目には、いつも猫との出会いがあった」。そんな風に語るのは、『ちびすけmeetsおおきい猫さんたち』(三笠書房)の著者、椹野道流さん。医師、非常勤講師、そして作家の椹野さんの自宅には、常に複数匹の猫がいました。ある大雨の夜、一匹の子猫と出会います。それがちびすけです。母猫とはぐれてしまったちびすけは、椹野さんに抱かれるなりゴロゴロと喉を鳴らしました。椹野さんを信頼し、心を許した瞬間でした。
ちびすけと先住猫

写真は本書より(以下同じ)

 私も猫を飼った経験がありますが、猫はきちんと人を見ています。安心できる人なのか、頼っていい人なのか、その研ぎ澄まされた瞳で人の本質を見抜くのです。生きるか死ぬかの瀬戸際で、ちびすけは椹野さんに命をあずけると決めたのでしょう。

ちびすけと先住猫

 人間社会にルールがあるように、猫社会にもルールがあります。もしかしたら、人間よりも上下関係に厳しいかもしれません。ちびすけは新参者、子猫だからといって甘えは許されないのです(たぶん)。 大きい猫さんたちとお近づきに 好奇心旺盛のちびすけは、大きい猫さんたちとお近づきになりたくて、背後から懸命に視線を送ります。大きい猫さんたちがあまりにも大きいので、威厳に満ちているように感じたのでしょう。 隣でゴハンをいただくことに成功 じりじりと控えめにすりよって、隣でゴハンをいただくことに成功。ちびすけを見つめる甘利兄さんのまなざしも、すっかりやさしくなりました。 ぐいーんと伸びた体と上目遣い「甘利兄さん、遊びませんか?」。そう問いかけていそうなちびすけ。ぐいーんと伸びた体と上目遣いに、のんびり休憩していた甘利兄さんも根負けしたようです。茶目っ気あふれるちびすけには、どっしりかまえた大きい猫さんも相好を崩してしまいます。

最高の愛情表現

最高の愛情表現 猫の愛情表現といえばグルーミング。猫同士がお互いを舐め合うことをアログルーミングといいますが、これは相手に自分の匂いをつけて信頼関係を築いているのです。「あなたのことが大好き」という気持ちを、余すことなく伝える行為でもあります。  ちびすけは甘利兄さんの心をついにノックアウト。甘利兄さんのふわふわで大きく、あたたかな被毛に包まれ、グルーミングを堪能しています。安心しきって体をあずけているちびすけの、うっとりした目にこちらまでキュンとします。
次のページ 
ちびすけ、家族の一員になる
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ