山本耕史、50代突入に向けて「健康で、家族をできるだけ長く支えたい」
昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では最後まで重要な役回りを演じ、1月期のドラマ『大奥』(NHK総合)でも全く違った役柄で感情を揺さぶった俳優・山本耕史さん(46)。アカデミー賞長編アニメ映画賞にもノミネートされた、現在公開中の映画『長ぐつをはいたネコと9つの命』では、『シュレック』シリーズに登場する猫で主人公のプスの日本語吹替版ボイスキャストを務めています。
恋と冒険を楽しんできたプスは、9つあったはずの命があとひとつしかないことを知り、家猫としての余生を送ろうと決意するも、どんな願いことも叶える「願い星」の存在を知って、命のストックを取り戻そうと旅に出ます。
「こういう作品は大好き」と目を細める山本さんにインタビューしました。山本さんが「願い星」の存在を知ったら?
――山本さんはこうしたアニメーション作品はお好きですか?
山本耕史さん(以下、山本)「大好きです。実写よりすんなり観られるし。アニメーションというかCGだったりもするけど、これをもし人間でやったらSFアクションじゃないですか。それがストーリーもちゃんとヒューマンで、いや、ヒューマンじゃないんだけど(苦笑)、生き物のいろんな部分を代表してくれていて。
それに僕は昔、猫を飼ってたし、こういうわがままでツンとしたところもあるよなとか、だけどやっぱり可愛いんだよなとか、毛を舐めてる瞬間なんかもすごくリアルだし、何回も観たくなりましたね。大変だとは思いましたけどね。何時間あるの?っていうくらいの台本の厚さで、こんなに出てる主役なんていないってくらい出っぱなしの役ですから」
――アフレコは大変でしたか?
山本「ここは出てないみたいなシーンがないから。後半なんて9人のプスが出てきたりするし(苦笑)。実質9人分やってますからね。どうしても後半に向けて、キャラクターが自分の中に近づいてくるから、頭に戻って撮り直したりしました。後半の、雰囲気が定着してからもう一度。それに日を空けたりすると、キャラクターがどんなだったか分からなくなってしまったりするので、声を出してみて感覚を戻したり。ただプスに関しては、低い声というのは意識しましたが、声色というよりも、声から内面をフィードバックさせる感じでしたね」
――プスはずっとヒーローとして生きてきましたが、虚勢を張って来た部分もありました。山本さんにもそうした時期はありましたか?
山本「今考えると、20代の時とかは、虚勢を張ってたんだなと思います。今って昔の映像もYouTubeなんかでいっぱい見られたりするじゃないですか。もうすっごい恥ずかしいです。でもそうした時期があるから今があるんだし。プスも、いろんなことに失敗して、多くのことに気づいていくので。いろんなプスが出てくるんだけど、優しいプスがいないんですよ。9人の中に。酔っぱらいプスとか、歌うプス、マッチョなプスとか、色々いるんだけど、全部虚勢を張っている姿が、彼の出発点というか、生き様。だけど、最後に本当の強さを手に入れる。爽快な感じがしましたし、生きるってことに対してのすばらしさを見た気がしましたね」
実質9人分のアフレコだった
YouTubeなんかで昔の映像を見ると恥ずかしい
山本「今考えると、20代の時とかは、虚勢を張ってたんだなと思います。今って昔の映像もYouTubeなんかでいっぱい見られたりするじゃないですか。もうすっごい恥ずかしいです。でもそうした時期があるから今があるんだし。プスも、いろんなことに失敗して、多くのことに気づいていくので。いろんなプスが出てくるんだけど、優しいプスがいないんですよ。9人の中に。酔っぱらいプスとか、歌うプス、マッチョなプスとか、色々いるんだけど、全部虚勢を張っている姿が、彼の出発点というか、生き様。だけど、最後に本当の強さを手に入れる。爽快な感じがしましたし、生きるってことに対してのすばらしさを見た気がしましたね」
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