ドーナツ専門店は大行列…それでも「スタバのドーナツ」が“成功例”と言えるワケ。味の秘密に大手パン屋の存在?
ドーナツは、多様化の時代へ。
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています
星の数ほどある食べ物の中で、常に新たなブームを巻き起こしているのが、ドーナツ。2025年5月15日、東京・代官山にオープンしたロサンゼルスで大人気のドーナツショップ「ランディーズドーナツ」は、1か月経った今も連日行列を作っています。
先日私は雨の日に店を訪れましたが、開店前からの整理券配布と行列には驚きを隠せませんでした。
ドーナツと言えば、日本発の生ドーナツ専門店「I’m donut?」(以下、アイムドーナツ)がニューヨークのタイムズスクエアに出店するというニュースもありましたし、国内でもアイムドーナツの人気はいまだ陰りが出てくる気配すらありません(どの店舗も連日大行列!)。
しかしもう少し俯瞰して、ドーナツの人気傾向をX上での反応で見ていくと、スターバックスのドーナツがなかなかの人気であることに気がつくのです。つまり、ドーナツは専門店一強ではなく、ミスタードーナツも含めて多様な進化を遂げているのです。
そこで今回は、ドーナツ専門店がなぜ多くの人を行列させるのか?をひも解きながら、「ドーナツはスタバで十分!」と言わせるほどのスタバドーナツの魅力についてご紹介していきたいと思います。
まずは、アイムドーナツやランディーズドーナツが、多くの人々に“並んでも買いたい”と強く思わせ、行列を生み出す理由について考えてみましょう。
店舗のロケーションを整理すると、アイムドーナツは中目黒、渋谷、原宿、池袋(東京)と天神(福岡)、ランディーズドーナツは代官山。訪問目的は、観光もしくは休日の娯楽になるような場所ばかりで、そこで話題のドーナツを購入することは、観光欲(行ってよかった)と買い物欲(買ってよかった)を同時に満たしてくれるのです。
お土産に持ち帰れば、老若男女が喜ぶでしょう。またドーナツに人が集まる理由は、顧客単価の低さにもあります。高級ブランドを購入するほど高価でもなく、有名レストランの食事と比較してもリーズナブル。
1個であれば500円ワンコインで購入でき、数時間並ぶことさえできれば、誰もが憧れのドーナツを手にすることができるのです。これって、本当にものすごいことです!
それでもドーナツは“専門店一強”ではない
専門店ドーナツは、ワクワクドキドキを満たしてくれる
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