「冷凍ラーメン、ここまで来たか…」名店監修3杯を実食。開発元に“水いらず”の秘密も聞いた
「おいしいラーメンが食べたい」と思っても、お店まで出かけるのはちょっと面倒。かといって、家で作るとなると麺を茹でてスープを用意して……と意外と手間がかかります。

そんなときに出会ったのが、キンレイの「お水がいらない」シリーズ。その名の通り、鍋に入れて火にかけるだけで完成する冷凍ラーメンです。スープ・麺・具材がひとつに凍結されているため、水を計量したり、スープを別で作ったりする必要がありません。
とはいえ気になるのは、「本当にお店のような味なのか?」というところ。そこで、今回は「お水がいらないPremiumシリーズ」から、「中華蕎麦とみ田」「カドヤ食堂」「飯田商店」が監修した3品を実食。味わいの異なる3杯を食べ比べ、「なぜ水を入れなくてもおいしいラーメンが作れるのか」などの開発秘話を担当者に聞いてみました。
まずは、Premiumラインの3品を実食レポート!

今回の3品の中では圧倒的に“濃厚・こってり系”。豚骨の深いコクに、煮干しや鯖などの魚介を重ねたスープが特徴です。「とみ田」といえばつけ麺のイメージがありますが、こちらは創業時のらぁめんメニューを冷凍で商品化したもの。太麺で、麺そのものの風味や食べ応えがしっかりあり、厚みのあるチャーシュー、九条ねぎ、国産ゆず、さらに別添えの柚子七味で味変できるのもポイントです。

袋から出した瞬間、極太麺の迫力に驚きます。見るからに食べ応えがありそうな印象です。

調理時は鍋にそのまま入れて火にかけるだけでOKで、調理時間は約6分。

ひと口目から魚介の存在感が強く、濃厚な豚骨のコクと重なってパンチのある味わい。太麺のもっちり感も抜群で、「濃い味・魚介豚骨好き」には刺さる一杯でした。かなり濃厚な味わいなのであっさり系が好きな人には重く感じるかもしれませんが、まさに“あのとみ田の味”で、再現度の高さに感動しました。

続いては、鶏・豚・魚介の旨みを引き出した芳醇な醤油スープに、北海道産小麦100%のしなやかな麺を合わせた一杯。具材はワンタン2個、チャーシュー、メンマ、九条ねぎ、のり2枚入り。なかでも最大のこだわりはワンタンで、皮の食感や餡の“ほどけ具合”まで追及し、40回以上の試作を重ね、約9か月かけて完成させたそうです。

麺は細めでつるんとした見た目。袋から出した時点ではワンタンが見えませんが、調理していくうちにふわっと現れるので、皮を破らないよう優しくほぐすのがポイントです。

食べてみてまず驚いたのは、ワンタンの繊細さ。つるんとした皮を噛むと、中の餡がほろっとほどけていき、冷凍食品とは思えない仕上がりです。スープは鶏・豚・魚介の旨みが重なったコクのある醤油味で、麺との相性も◎。冷凍ラーメンでここまでワンタンにこだわるのかと驚くほど、まさに“ワンタンが主役”の一杯でした。

3品の中では一番“上品・繊細”なタイプ。鶏のうまみと醤油の香りを軸にした琥珀色のスープが特徴で、鶏油のリッチなコクが全体をまとめています。麺は北海道産小麦100%で、真空調理のやわらかなチャーシューが2枚、九条ねぎ入り。醤油を前面に出しながらも、単純な「しょっぱい醤油ラーメン」ではなく、香りや余韻まで楽しむタイプです。

麺は細めのストレートで、淡い色合いが上品な印象。

ひと口食べると醤油の香りがふわっと広がり、スープのうまみが濃く、余韻まで楽しめる味わい。別添えの海苔2枚や大きめチャーシューの存在感もあり、麺のもちもち感とスープの一体感がしっかり感じられました。あっさりしているのに物足りなさがなく、“冷凍とは思えない”完成度です。
実際に食べてみてそのクオリティに驚いた「お水がいらない」シリーズ。となると気になるのが、なぜ水を入れなくてもこの味が出せるのか、そして有名店の味をどう再現しているのかという点。シリーズ誕生の背景とあわせて、キンレイに話を聞きました。

まずはシリーズ誕生の背景から。実は、意外なところにヒントがあったそうです。
「以前から“水を加えず調理できる商品”を開発していましたが、価値が十分に伝わっていないことが課題でした。そこで、営業担当者が商品紹介の際に使用していた『お水がいらないんです』という言葉に着目。そのまま商品名に採用し、2010年にシリーズが生まれました」
営業担当者の言葉から生まれたことに驚きです。続いて気になるのは、なぜ水を入れなくても本格的な味が出せるのか、そして有名店の味をどう再現しているのかという点。制作の裏側には、工夫や苦労がありそうです。
「凍結したスープの上に麺と具材を重ねて再凍結し、一体化させることで、調理時にはスープから加熱されるため麺が伸びにくく、風味豊かなスープとコシのある麺が両立でき、おいしいラーメンが出来上がるんです。
有名店監修の商品で難しいのは、“お店の味をどう再現するか”。何度もお店に通い味を分析し、ときにはお店の方にも試食をしていただきながら試作を重ねます。『中華蕎麦とみ田 濃厚豚骨魚介らぁめん』では、特徴的な肉の粒感まで再現するために50〜60パターンの試作を行い、完成まで半年かかりました」
筆者は店舗で「とみ田」のつけめんを食べたことがありますが、今回の冷凍食品も店舗に負けないほどの驚くほどのクオリティ。「カドヤ食堂」「飯田商店」も冷凍とは思えないほど本格的な味わいでした。
具材も含め一気に火にかけるため、ネギのシャキシャキ食感は店舗そのもののラーメンとまではいかないものの、こだわりがしっかり感じられる仕上がり。名店の味を自宅で気軽に楽しめるのは、冷凍ラーメンならではの魅力です。お店まで足を運べなくても名店の味を自宅で楽しめる時代になったんだなと、改めて感じました。
<取材・文/鈴木風香>
日本最高峰ラーメン店監修「キンレイ Premiumライン」

Premiumラインの3品を実食
■中華蕎麦 とみ田 濃厚豚骨魚介らぁめん 1100円(税込)/2食セット




■カドヤ食堂 ワンタンめん 1100円(税込)/2食セット



■飯田商店 醤油らぁ麺 1100円(税込)/2食セット



担当者に聞いた「お水がいらない」シリーズ開発秘話

自宅で手軽に食べられる本格ラーメン
鈴木風香
フリーライター・記者。ファッション・美容の専門学校を卒業後、アパレル企業にて勤務。息子2人の出産を経てライターとして活動を開始。ママ目線での情報をお届け。Instagram:@yuyz.mama










