不倫にハマっていた女性が突然冷める理由はそれぞれですが、中には男性の経済面が理由となる別れもあるようです。 「あれだけハマっていたのに、すべてがどうでも良くなっちゃったんです」そう語るのは、都内で派遣社員として勤める太田章子さん（仮名・29歳）。太田さんの不倫は片思いから始まりました。 「相手は私が去年から派遣されている食品会社の社員Tさん。見た目は少し元彼に似ていて、気づいたら目で追ってしまっていたんです。そこからTさんの気さくな態度に惹かれて、いつの間にか好きになっていました。 　というのもTさんは昨年、結婚したばかりでそれを社内全員が知っていたんです。さすがの私も結婚している人を誘う勇気はなくて片思いという感じでしたね」 　しかし日に日にTさんへの気持ちが大きくなっていった章子さん。去年のバレンタインデーに思い切った行動に出ました。 「バレンタインは社員全員にチョコレートを渡したんですが、TさんのだけにLINEのIDと『良かったら今度飲みに行きませんか？』というメッセージを付けて入れておいたんです。 　これで何もなかったら諦めようと思っていたんですが、なんとホワイトデーにLINEが来たんです！ しかも、バレンタインのお礼にという飲みの誘いでした。もしかしたら、私の気持ちが迷惑で断られるんじゃないかとドキドキしながら行きました。 　おしゃれな一軒家風のダイニングバーで食事をごちそうになって帰り歩いていると、少し酔っているのかTさんのほうから手を繋いできて……。もう結婚していてもいいや！ とそのままホテルに入りました」 　その日以来、Tさんと不倫関係となった章子さん。しかし、Tさんが既婚者ということには一切触れなかったそうです。 「本当に結婚しているの？ というくらい、Tさんの口から奥さんの話が全く出ないんです。それどころか男の人も結婚したらある程度、所帯じみるじゃないですか？ 全然そういう感じがしないんですよね。 　常におしゃれな店を予約してくれるし、帰りはタクシー代までくれる……。今まで付き合ったどんな元彼達より、気配りできるし優しかったんです。もし、奥さんのことを聞いたら関係が壊れそうな気がして聞けませんでしたね。まさに夢見心地でした（笑）」 　それほどまでTさんにハマっていた章子さんですが、あることをきっかけにその気持ちは突然終わりを告げます。