Love

不倫男に制裁を!アラサー女子の恐るべき復讐劇

 妻子ある男性との恋愛は「倫理のない恋」として避けるべきもの。ところが未婚男性と思い込んで恋をしてしまった場合、事実を知ったらあなたはどうしますか?

2年付き合った彼の意外な真実

 ベンチャー企業に勤めるシズカさん(仮名/31歳)が彼と出合ったのは3年前。会社の取引先とのパーティで彼から声をかけられたのがはじまりでした。  同い年で誕生月も一緒だったことから意気投合してメールアドレスを交換し、毎日のように連絡を取り合う仲に。1ヶ月後には週に1度くらいのペースで飲みに行くようにもなったそう。 不倫男に制裁を!アラサー女子の恐るべき復讐劇「言葉こそないけれど、付き合っていると確信が持てるほど会うたびに親密になっていったんです。彼は実家に住んでいるからと泊ることはほとんどありませんでしたが、5回くらいは泊りで旅行にも行きました。  週末も月に2回は会っていたし、『もう2年彼女はいない』とか『シズカと結婚したらこんな家庭がつくりたい』とか話していたので、独身を疑いもしませんでした」  順調に思えたふたりの恋。2年が過ぎそろそろ結婚も意識しはじめたころ、思いがけない出来事がシズカさんを襲います。 「結婚している友人がご主人の友だち家族と自宅パーティをしたらしく、『お相手のお子さんがすごく可愛かった』って写真を見せてくれたんです。そこに写っていたのは笑顔で2歳の子どもと顔を寄せ合う彼の姿。似ているだけかと思い友人にいろいろ聞きましたが、聞けば聞くほど彼に間違いありませんでした」  ――2年も騙されていた。  すぐ彼に確認しましたが、彼から返ってきたのは耳を疑う一言。 「付き合ってなんて言ってないし、君も言わなかったじゃない。それに、オレは一度も独身だなんて言ってない。君の妄想で関係を捻じ曲げられたら堪らないよ」  それっきり連絡も取れなくなり、シズカさんの2年に渡る恋はあっけなく終わりを迎えました。

怒りが招いた抜かりない復讐劇

 日が経つに連れて悲しみは怒りに変わり、抑えられない怒りからある復讐を思いつきます。 「友人に全てを話し、彼の奥様と女3人で会えるようセッティングしてもらいました。奥様には相手が彼とは告げずに私たちの関係を話して同情を引き、半年かけて家へ遊びに行くほどの関係にまでもって行きました。そのタイミングで改めてパーティを開いてもらい、私も参加したんです」  何も知らない彼はシズカさんの顔を見て一瞬固まったそうですが、すぐに初めてのフリをして挨拶をしてきたそう。  想定していたシズカさんは笑顔で「お久しぶり」とだけ返し、すぐにみんなの方を向いて「私を騙した元彼です」と紹介したんだとか。  しどろもどろになりながら否定する彼を横目に2年間の思い出が詰まったアルバムを持ち出し、ひとつひとつの思い出を語り始めたというシズカさん。 「奥様に『お話した不倫男はあなたのご主人だったんですね。妊娠中に不倫して、既婚がバレたら逃げる男ですよ』っていいました。『あなたには幸せになってほしいから、よく考えたほうがいい』とも。そのあとはもう修羅場ですよ(笑)」  必死に言い訳をする彼と動揺しながら泣き出す奥様。彼はシズカさんにもすごい剣幕でいいがかってきたそうですが、写真という証拠がある以上、潔白を貫き通すことはできません。最終的には関係を認め、奥様に土下座までしていたそうです。 「結局別れたみたいですよ。友人のご主人も友だち関係を解消したみたいだから、今はどうしているのか知りません。でも、私や奥様みたいに騙される女性が増えないように彼の会社にも写真とメールの記録を送っておきました。もちろん私の顔にはモザイクを入れてね」  彼には火遊びだったようですが、消火を怠ると想定外の大やけどを負うことになるようです。 <TEXT/千葉こころ PHOTO/Piotr Marcinski>
千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ