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憧れの東京で月収14万円。貧困女子の行きつくシゴトは…

 昨今、問題になっている「女性の貧困」。単身女性の約3人に1人が貧困状態だという統計もあるが、どのように貧困に沈んでしまうのか――。当事者を取材してみた。

東京に来れば、オシャレな仕事ができると思ったけど

貧困女性

※写真はイメージです

<戸山奈央さん(仮名・21歳) /工場アルバイト、月収14万円>  都会に憧れて上京してきたものの、生活に困っている若い女性は多い。 「今は109のショップ店員がやりたい」と、あどけなさが残る顔で話す戸山さん。彼女は秋田県内の高校を卒業後、地元の美容専門学校に通ったが、実家の家計が苦しくなり中退せざるを得なかったという。 「入学して1年たった頃に親から『もう学費を払えない』って援助を断られました。妹もいるし、家は裕福じゃないから仕方なかったんだろうけど、やりきれない気持ちがあって上京してきたんです」

就けた仕事は時給950円の工場

 ほぼ家出状態で始めた東京ライフだが、働き口があるわけでもなく、待っていたのは極貧生活だ。 「食パンだけで一日過ごすこともあったし、洗濯機も買えないからずっとコインランドリー。炊飯器はゴミ捨て場から拾ってきました。  最初はコンビニでバイトしていたんですが、ミスばかりですぐに辞めてしまい……。今は洋服の検品をする工場で働いています」  時給は950円。週5日勤務でようやく14万円の稼ぎになる。 「それだけじゃ欲しい服も買えないし、貯金もできない。だからスカウトマンに誘われて、風俗でも働くように……。多い日には6万円稼げたこともあったけど、一日8時間待機して1万円にしかならないこともありますね」  同郷から進学で上京してきた友人たちが「美容室に行ったり、パーティとかをしているのが羨ましい」と話す彼女。今は、そんなごく普通の生活を送る余裕すらないーー。 ★奈央さんの望む未来 「バイトと風俗を辞めて、109のショップ店員をやっている」 ― 女性の貧困化、知られざる実態【1】 ―
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