世界で人気「踊りがキレキレのくま」にインタビューしてみた/ボストン・バレエ団
クリスマスの風物詩とも言えるバレエの演目、くるみ割り人形。アメリカのボストン・バレエの舞台では、クリスマス・イブの夜、ドイツのシュタールバウム家の大広間で開かれるクリスマスパーティーに現れる大きなクマちゃんがいます。
なんとも言えないシュールな可愛さのあるクマちゃんですが、踊りだすとその跳躍力といい、ターンの正確さといい、その身体能力に思わず萌えてしまいます。
このクマちゃん、ボストンの大人気者で、クマちゃんをかたどったクリスマスツリーのオーナメントはすぐに在庫切れになってしまうのだとか。
このクマちゃんの踊る様子はツイッターでもしょっちゅうバズっているほど世界中にファンをもつほど。今回、そんなクマちゃんにインタビューを行いました!
まずは名前を教えて下さい。
「僕の名前は、ナットクラッカー・ベアと言います」(ナットクラッカー・ベア、以下同)
ナットクラッカー・ベアさんの中のダンサーは毎年違うのですか?
「セカンドソリストのローレンス・ラインズがダンサーだよ。彼がボストン・バレエに入団してからすぐに、ベアとして踊ってくれるようになってから10年が経つかなぁ。実は僕の目と鼻の近くには小さなメッシュの覗き穴があって、そこからローレンスは外が見えるんだけど、彼曰く、この穴からはステージの床しか見えないんだって。
最初のうちは大変だったけど、彼は練習に練習を重ねて、今じゃ目を閉じてもナットクラッカー・ベアのダンスが踊れるって言っているよ! あと、彼がスゴいのはその日の観客の反応に合わせて、ハッピーに踊ったり、悲しげに踊ったりと毎回ダンスのフィーリングを変えているんだ」
ナットクラッカー・ベアとしての心得は何かはありますか?
「舞台では、シュタールバウム家のクリスマスパーティーにサプライズゲストとして現れる僕。だから、華やかで豪華な登場の仕方をしなければいけないんだ。
ほかのお客様を楽しませて、おかしくてコミカルな僕のパーソナリティを表現するために、大げさに見えるようなジェスチャーを心がけているよ。特に、舞台の端から端まで子供たちと駆け回って、大きく跳躍したり、たくさんターン(回転)したりするのが大好き!」
大げさに見えるジェスチャーを心がけているよ
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