沢山会話はしているとはいえ、それでもオンラインのみで交際に至った2人。12時間デートの中で、価値観を共有し合う機会を積極的に設けたといいます。 「1つは『グータンヌーボ2』を2人で視聴し、アリ？ナシ？を話し合ったことです。僕らが見たのは男性が複数人ゲストとして登場する回で、例えば『付き合うと男は彼女と連絡を取らなくなる』という話題では、『わかる！』『嫌だ！』みたいな会話をしつつ、価値観を共有していきました」 　恋バナを通してお互いの恋愛観がわかってくるのはよくあることですが、『グータンヌーボ2』侮れません！ 「もう1つは、彼女との会話の中で『理想の結婚生活の1日を朝イチから具体的に想像するとどうなる？』というテーマで考えを披露しあったことです。僕は正直結婚願望というものがほぼなかったのですが、この質問をされ、平日と土日の過ごし方をしっかり想像したことで、『あ、結婚って楽しいかも』と初めて思えました。それを共有できた彼女に感謝ですね」 　もちろんこれらは、価値観が合っているという共通認識のもと行われるから意味があることです。会わないでここまでできれば、会って確認すべきは“最後のひと押し”だけなのかもしれません。 「フルリモートで恋愛をスタートして、まだ日は浅いです。GWには会いたいとは思うものの、まだ先の事はわかりません。今までずっと西野カナさんの『会いたくて　会いたくて』という曲の意味が分からなかったですが、本当に会いたすぎて震える事ってあるんだなって思いました（笑）」 　まだまだ落ち着かない新型コロナの情勢。落ち着いたとしても、元の生活、元の価値観には戻れないと多くの人が話します。婚活や恋活に二の足を踏んでいる人は、自宅にいながら踏み出せる次の一歩を、そっと前に出してみては。 ＜取材・文／おおしまりえ＞