その人といる時だけ、なぜか「もっと言うことをきかなきゃ」という焦りにも似た気持ちが出てきます。
でも、一緒にいない時は比較的安定しているのです。仕事や日常生活、全てにおいて、10代の頃に戻ったわけじゃない。でも、その人を前にすると、やっぱり良くない方向に引っ張られてしまう。これは一体どうしてなんだろう。
息切れしそうになりながら自分を客観視すると、原因にはいくつもの要素があるものの、1つは「自己肯定感」というものの本質を、大きく見誤っているのではないかと思えてきます。
例えば自己肯定感は「1回高まれば下がることはない」というイメージがありました。しかし本当は、「シーンや自分の状態によって揺れるもの」かもしれません。以前
お金に関する取材をした時、自分の消費行動を振り返ると「なんか私、これじゃマズいのでは?」といった焦燥感が高まったとき、本やコスメを買い漁る傾向が私にはありました。これも自己肯定感が低くなっているから起きることです。
自己肯定感。大事なものだと知っていたけど、もう少しきちんとその性質を知り、そしてもっと自分の生き方に沿った付き合い方がしたい。心底思いますが、みなさんは自己肯定感、高いですか低いですか? というより、どんなものであるか、説明できますか?
<文・イラスト/おおしまりえ>
おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:
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