「年2回のボーナスも給料ほぼ1か月分の額しかなく、こんなまとまったお金を手にしたのは生まれてはじめてのことでした。もらいっぱなしじゃ悪いと思い、両親には温泉旅行をプレゼントしましたがそれでも残金は30万円以上。
また、車の維持費にかかっていた分のお金も貯金に回せるようになり、それまでの倍以上のペースでお金を貯められるようになりました」
さらに車を手放したのを機に買い物はネットショッピングを積極的に活用。「買い物に行く手間が省け、その分好きに使える時間が増えました」とそのメリットを語ります。
「車がなくなったっことで移動だけに限らず、物事を効率的に考えるきっかけになった気がします。
仕事でも私のやり方には無駄が多いことに気づき、エクセルのショートカットなど改めて勉強した結果、今まで以上のスピードで作業できるようになりました。残念ながら査定や給料にはあまり反映されていませんけど(苦笑)」
車社会で車を処分することは勇気が要ることです。彼女はたまたま処分しても生活できただけで誰もが真似できるわけではないでしょう。それでも車を手放したことを通して、いい意味で考え方を改めることができたようです。
―私が「手放して」よかったもの―
<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。