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「他人と比べてしまう」ネガティブなループから抜け出す思考法

「ストレスはゼロにしたほうがいい。YesかNoか?」。こんな質問からはじまる、『精神科医が教えるストレスフリー大全』。著者は精神科医で作家の樺沢紫苑先生。
「他人と比べてしまう」そんなネガティブループから抜け出す思考法

写真はイメージです(以下同)

 さて、上記のこたえは「No」。なぜなら、「適度なストレスは、脳の働きを活性化し、集中力を研ぎ澄まし、記憶力を高める」から。大切なのは、「寝ている時にストレスがない状態になっている」「次の日にストレスや疲れが持ち越されていない」状態であること。  そんな風にストレスを飼い慣らせたら、とても楽ですよね。本書はタイプ別のストレス処方箋。人間関係、仕事、メンタル、etc、ケースバイケースに先生がやさしくアドバイスしています。 精神科医が教えるストレスフリー大全

どうして他人と比べてしまうのだろう

 人間関係のストレスといえば、他人と比べてしまうこと。あの人は私より美しい、この人は私より高収入、友人知人を思い浮かべてはついつい自分を卑下してしまう。SNSで日常をアピールできるようになってから、私達はその便利さと一緒にコンプレックスまで手に入れてしまいました。  しかし本書は、「ネガティブな考えが出ても、落ち込む必要はない」と断言。他人と比較してしまうという心理は、ほとんどの人が持ち合わせているというのです。 どうして他人と比べてしまうのだろう でも、ネガティブループにハマり続けたくないのは、誰もが同じ。そんな時は、「他人ではなく、自分と比べる」のが処方箋。「もし過去の自分と比べて進歩していないのであれば、今から頑張って結果を出せばいい」と本書。  3カ月後に結果を出せば、「3ヶ月前の自分と比べて、これだけ進歩したよね」と納得できます。私達は、他人の人生は歩めません。自分の人生をよりよくするのは、自分自身。他人をお手本にして凹むのではなく、自分を成長させるきっかけにしていきましょう。

自分を変えてしまいたい

 あなたは自分自身に満足していますか? こんな問いに自信たっぷりに頷ける人、いるのでしょうか。  他人と比較するのと同じく、「欠点を直し続けると、無限連鎖にハマってしまいます」と本書。ではどうしたらいいのでしょう。こたえは、「『性格』を変えようとするのではなく、『行動』を変えればいいのです」。本書から、具体的な例をあげてみますと、 自分を変えてしまいたい・内向的な性格を外交的に変えたい → 1 朝、笑顔で挨拶する  2 意見を求められた時に、最初に挙手して意見を言う  3 初対面の人に、自分から質問する  この3つです。わかりやすいですよね。もしハードルが高いのだとしたら、家族で練習したりSNSを活用してもいいと思います。SNSのプロフィール画像を自分の顔にする、毎日コメントをアップする等々、些細なことから世界を広げてはいかがでしょうか。

「生きる意味を追求するのが人生」

 何のために生きているのだろう、いつまで生きるのだろう。心にすき間風が吹いた時に、ふとこんな思いに駆られます。本書では、「『生きる意味』というものは存在しない」「『生きる意味』を探求するのが人生」と言います。  ストレスは悩みと直結していて、心や頭の中、身体全体が言い知れぬモヤモヤに支配されてしまうのですよね。名前のないモヤモヤに、名前をつけてくれるのが本書。  ストレスに名前があれば、うまく飼い慣らして、人生が軽くなると思うのです。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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