「コップ洗いは女子の仕事」大学院を辞めた女性が感じた“意味がわからない慣習”
私生活への干渉、論文テーマも全否定…
さらに教授は、梓さんの私生活にまで忠告するようになったそうです。
「私は大学時代から、週に2回ほど雑貨店でバイトをしていました。でも『本当に研究を極めたいならバイトはするな』と私生活まで忠告をしてきたんです。同じ研究室には、社会人とはいえ、働きながら通っている男性もいたのに、バイトだとなぜダメなのか、説明はありませんでした」
研究室という閉鎖的な空間の中で、梓さんは孤立していったそうです。
「肝心の論文は全然読んでくれず、何度論文のテーマを書いても『こんなものろくでもない』、『女は馬鹿』、『お前の経験なんて誰も聞いていない』と、上から目線で通してくれないんです。しまいには、欠かさず出席していたにもかかわらず、所属する研究室のゼミだけ単位が出ず、留年するはめに。これには参りました……」
ついに退学を決意。現在は…
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