「なんと、
財布の中のお札が全部抜かれていたんです。4万円は入っていたと思います。ホテル代はカードで払いました。現金以外は無事だったものの、財布の中を見られた嫌悪感と、そんな人を信用した自分への呆れで、泣きながら家に帰りました」

先に寝られた腹いせだったのか、最初から金品が目的だったのか……。割高な週末料金のホテル代と合わせて、爆睡している間に6万円近く失ってしまった岡田さん。
「こんなの犯罪だ! と思いその人に連絡しましたが、
LINEはブロックされているようでした。一緒に合コンに行った友達も全員ブロックされていて、もうその人と連絡を取ることはできませんでした」
ひと夏になかなかの大金を損してしまったと彼女。その後は出会いにも消極的になり、その年のボーナスは合コンや出会いに散財して減ってしまった貯金の補充に当てた、と力なく話していました。
デートで大金を使う羽目になった男性の話はよく聞きますが、今回はなかなかレアな女性のケースでした。見知らぬ人とのデートにはこういった危険もあるということを、忘れてはいけませんね。
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あの夏の黒歴史―
<文/ミクニシオリ、イラスト/真船佳奈>
ミクニシオリ
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携わったのち、2017年からライター・編集者として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。Twitter:
@oohrin