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「ハケンの品格」で輝いてる大泉洋。三谷幸喜の舞台ではジミな裏方役を…

私たちは大泉洋に救われている

 また、コロナ禍で緊急事態宣言が出されていたとき、三谷幸喜が朝日新聞の連載の特別企画として、ミステリー小説「一瞬の過ち」を発表したとき、「人気俳優・大泉妙」という名の人物が出てきた。あきらかに大泉洋をもじった人物だとわかる名前である。  この大泉妙も重要な役だった。それには大泉洋と三谷幸喜の関係性もあるだろうし、なにより大泉洋が、一見軽やかに見えて、いろんなことをその身に引き受けている俳優だからなのだと思う。  私たちは大泉洋に救われている。目を閉じれば、みんなのために尽くすキリストをぼやきながら演じる大泉洋が見えてくる。 <文/木俣冬> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
木俣冬
フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『ネットと朝ドラ』『みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:@kamitonami
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