LINEさらしに、写真タグ付け。女が男に復讐する最新テク
今や、恋愛コミュニケーションに欠かせないFacebookやTwitter、LINEなどのソーシャルサービス。Facebookのやりとりをきっかけに元カレと復縁するなど微笑ましい話を聞く一方で、男と女の修羅場にも一役かっているようです。
6月9日、新日本プロレス所属のタイチ選手が、2ヶ月間の出場停止と期間中の減俸処分を言い渡されました。理由は“不倫交際女性との不適切な関係”と“不適切な発言”。別れ話のもつれで、不倫相手が激怒。バカップル全開のツーショット写真とともに、LINEでのエロトークを次々とTwitterやブログで公開し、大騒動になったという事件をうけての処分でした。
かつて、男への恨みつらみをぶちまけたいと思いつめた女がとる手段といえば、せいぜい会社に怪文書をファックスで流すか、家族に手紙を送るか……という程度でしたが、SNSのおかげで選択肢は増える一方です。
最近の女子たちはどんな手段で報復に及んでいるのか、「別れた恋人へのリベンジをした経験がある」という“復讐女子”たちに話を聞いてみました。
「別れ方にもよると思うんですけど、一方的にフラレたらとりあえず、LINEのやりとりは女友達に見せますね。『どうよ、これ?』って。なるべく恥ずかしいのを選んで見せて『ありえない!』『別れて良かったじゃん』とみんなで笑い飛ばすことで、失恋の痛手からも立ち直れる」(26歳・派遣)
ラブラブ最盛期のスイートトークは危険がいっぱい。つきあっている最中ならともかく、別れてしまえば、“二人だけの秘密”も単なるネタに。ただ、友達に見せる程度で済ませるのはまだ良心的だと言えそうです。
「別れてすぐに新しい彼女ができたと聞いて超むかついたので、つきあっていた頃の彼の写真をFacebookにアップして、タグ付けしてやりました」(29歳・食品)
「不倫相手が別の女のコとデートしてるっぽい写真をFacebookにあげていたんです。私ともつながってるのに! あまりにも無神経なので頭にきて『いつも一緒にいようねって言ったのに……』とコメント欄に書き込んだら、めちゃめちゃ焦ってました。奥さんのアカウントも見つけたので、今度何かあったら、奥さんをタグ付けしちゃおうっかな(笑)」(33歳・不動産)
Facebookのタグ付けに、そんな使いみちがあったとは……。浮気や不倫をしながらのんきにFacebookで情報発信できるような器のデカい男だからこそ、複数恋愛ができるのかもしれません。
「つきあっていた頃に、彼がSNSで使ってるパスワードを何かのはずみで知って、別れた後に勝手にログインしたことが何度かありました。彼のフリをして友達にメッセージを送ったり……。彼の近況を知りたい一心だったので『元気?』みたいなフツーの内容でしたけど、新しい彼女がいたりしたら、もっとひどい内容を送っちゃってたかも……」(25歳・通信)
彼氏・彼女ならいいだろうと、甘くなりがちなパスワード管理。でも、昨日の味方が今日の敵にならないとも限りません。ずさんだという自覚があるなら、別れた後は全部のパスワードを変えるぐらいの慎重さがあってもいいのかも。
ちなみに今さら言うまでもないことですが、不正ログインは犯罪です。
“復讐女子”のなかには「元カノが仕掛けたリベンジに巻き込まれたことがある」というコたちもいました。
「会社の先輩とつきあい始めた途端、私のブログに“彼の元カノ”がやたらとコメントを書き込むようになったんです。同じ会社の人だし、他の同僚も見てるし、なるべく反応しないようにしてたらエスカレート。『彼との夜は最高だった』みたいなことを書かれちゃって、結局ブログは閉鎖しました」(28歳・IT)
「Twitterでやたらからんでくる人がいて、おかしいなと思ったら、彼氏が以前つきあってた人でした。『××くんもホント焼き肉好きだよね』とかホント、どうでもいいことなんですけど、いちいちメッセージが飛んでくるのでうんざり。ホントは今でも切れてないんじゃないかと思ってモヤモヤしてたけど、彼に聞いてもとっくに別れてると言うし……。ここでもめたら相手の思うツボだと思って気にしないようにしてます」(29歳・派遣)
元カノのリベンジかと思いきや、二股相手からの宣戦布告だったりして……! と、他人事ながら不安になるシチュエーションです。
経過観察は必要そうですが、おっしゃる通り、「もめさせてやろう」という思惑に乗せられるのは腹立たしいことこの上ありません。まずは復讐テクを知り、不要な修羅場に飛び込まないこと。それは、長続きする恋愛を手に入れる秘訣でもあります。
<TEXT/島影真奈美 PHOTO/Witthayap>
バカップル全開のLINEをネタに
