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子供の頃にだけ見えた男の子の白い影。亡くなった兄?

死産だった兄?!

 この白い影、不思議なことに彩子さんが成長をするごとに大きくなっていったそうです。彩子さんが小学校高学年になった頃には明らかに自分よりも大きなサイズになっていて、それにはすごくビックリしたとか。  その頃には襖を開けた時だけでなく、リビングで寛いでいるタイミングでも現れるようになり、その気配に幼なじみの男の子が遊びに来たと勘違いして声を掛けてしまったこともあるそう。 「結論からいうと、どうやらその影は母が私より一年前に死産してしまっていた兄だったんじゃないかと……。その子がうちの中で私と同じように成長していってたんじゃないかなって。そう考えると、影の大きさとか急に私より背が高くなったのも納得できるんですよね」

中学以降見えなくなった

子供ができないことを姑がチクチク 彩子さんがその白い影を最後に見たのは、中学生になる少し前のこと。ちょうどその頃に彩子さんは初潮を迎え、大人の女性の仲間入りを果たしていました。家の中での怪奇現象は相変わらずだったのですが、白い影はそれ以降は一切姿を現さなくなったといいます。 「もしかしたら私が大人になるまで見守ってくれてたのかなぁって思ってます。もしくは、お兄ちゃんも思春期になっちゃったから、出てくるのが恥ずかしくなっちゃったとか?(笑)。  でも、見えてないだけでまだ家にいるなら41歳かぁ。ちょっとまた、実家に帰った時にでも私の前を通り過ぎて欲しいですね」 ―シリーズ「怪談・ゾッとする話/不思議な話」― <文/もちづき千代子 イラスト/カツオ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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