――人は恋をすると普段とは違った部分が出てきたりします。竜星さんは恋をすると、どうなりますか?
竜星「僕は常にまっすぐです。全力。好きな人ができたら、全力で歩み寄って、気づいてもらうようにします」
――待つのではなく、自分から?
竜星「待てなくなっちゃうんです。だから相手に好きな人がいたとしても、好きになったら、気持ちを伝えるまで進む。
冷静に考えれば『もうちょっと待ったほうがいいんじゃないか』という時でも、好きになったら止められません(笑)」
――では、お友達から見るとバレバレ?
竜星「バレバレというか、隠さないです(笑)」
『リスタートはただいまのあとで』より
――なるほど(笑)。ちなみにどんな人に惹かれがちですか?
竜星「心の底からクシャっと“いい笑顔”を見せてくれる人ですかね。表情豊かで、分かり合える人が好きですね」
人生をやり直したとしても、たぶん芝居のとりこになる
――本編には稼業への思い、生き方の話も出てきます。竜星さんが役者業11年目にして改めて抱いている思いは?
竜星「今回、自粛期間があったことで考える時間ができました。そこで1本のまっすぐな線みたいなものを再確認できました。僕はスカウトされて入ってきたし、俳優に向いているのか向いていないのか、そういう思いもありました。でも、今はまっすぐに、どういう形でも俳優という仕事をやりたいと言える。きっと、人生をやり直したとしても、お芝居のとりこになると思います」
――おうち時間にスタンリー・キューブリック監督の作品を集中的に観たと聞きましたが、集中的に観た俳優さんはいますか?
竜星「トム・ハンクスさんです。アル・パチーノさんとかも好きで観ていますが、俳優としてこうなりたいとか、憧れとは別に、俳優としての自分の本質を考えたとき、トム・ハンクスさんが浮かんだんです。
彼は、コミカルでもシリアスでも、まっすぐな人物をとても魅力的に演じられます。
その“まっすぐさ”という部分が、自分にも通じるんじゃないかと思いました。今後どうなっていくかは分かりませんが、現時点での僕らしさはそこなんじゃないかと思いながら観ていました」
ヘアメイク: TAKAI
スタイリスト: 山本隆司(YAMAMOTO TAKASHI)
(C) 2020 映画「リスタートはただいまのあとで」製作委員会
<文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi