竜星涼、男性同士の純愛を演じる「人間同士のラブストーリーだと感じました」
男性同士の純愛を描いたコミックを、竜星涼さんと古川雄輝さんの主演で映画化した『リスタートはただいまのあとで』。10年ぶりに都会から田舎へと帰った光臣(古川)が、人懐こく優しく微笑む大和(竜星)と出会い、大切な存在だと意識していきます。
これは「人間同士のラブストーリー」と語る竜星さんに、本作に始まり、竜星さん自身の恋愛観を直撃! また、おうち時間に集中して観た、「本質が自分と通じる」というハリウッド俳優のことも聞きました
――いわゆるBL作品というより、人間ドラマの趣が強い作品だと感じました。
竜星涼(以下、竜星)「そうですね。同性云々というより、お互いがないものを埋めていく、そこから生まれていく人間同士のラブストーリーだと感じました」
――竜星さんの演じられた大和は、とても人当たりのいい人物ですが、両親に捨てられたという複雑な生い立ちもあり、根っこに壁のある人物です。
竜星「愛情を受けてこなかった人の言動がどう出てくるのかが、今回、とてもイマジネーションを必要とした部分でした。ただ、隣に、愛情を受けて育った光臣がいるので、僕のなかでは対比として見られました。光臣が気づいていない部分や温かみを、大和はすごく感じることができます。それをアドバイスできたらいいし、寄り添いたいなと。お互いの生まれ持っての違いに気を配りました」
――出来上がった作品を観て、特にお気に入りのシーンは?
竜星「じいちゃんとのシーンかな。東京に行くことをじいちゃんに告げるところ。そこがすごく印象にも残っているし、思い入れがあります。実は脚本には、じいちゃんに感謝を言うセリフはなかったんです。でもなんか出てきたんですよね。
それくらい、じいちゃんの存在が、大和にはかけがえのないものだった。あそこで初めて、じいちゃんを本当の親として感じられたというか。あの『ありがとう』には、すべてがこもっていたかなと思います」
主人公ふたりの生まれ持っての違いに気を配った
脚本にはなかった、じいちゃんへの感謝の言葉
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