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“腰痛”は季節の変わり目に起きやすい。予防する簡単エクササイズ

 柔道整復師/パーソナルトレーナーのヒラガコージですやっと涼しくなって過ごしやすくなった今、気をつけたいことがあります。それが腰痛です。
“低気圧による腰痛”を予防する簡単エクササイズ、1日10回でオッケー

写真はイメージです

 スポーツジムでマンツーマン指導や、整骨院で治療業務をしていると、この時期は急激に症状がやってくるタイプの腰痛を訴える方が多いです。今回はそんな季節の変わり目に多い「気圧性腰痛」についてお話ししていきます。

気圧の変化は腰に負担をかける

 昔から「季節の変わり目は体調を崩しやすい」と言われてきましたが、その大きな原因となっているのが「気圧」です。  大気中には気圧という圧力が存在しています。気圧は季節やそれに合わせた天気の変化で上下します。実は体の関節にも内圧が存在していて、天気が良好ならば外圧(気圧)と関節内圧が釣り合うことで支障をきたすことなく体が働きます。  ところが、梅雨や台風が多い季節だと外圧が急激に低下するため、内外圧のバランスが崩れてしまい関節運動が正常状態を保てなくなります。これがよくある「雨が降る前になると膝が痛む」なんて言われる所以(ゆえん)です。  骨盤の関節もこの内外圧のバランスを日々保っているわけですが、季節の変化にともなう気圧の急激な低下は関節に大きな負担をかけます。さらに骨盤は体を支える基盤となる部分のため、様々な場所に対して悪影響をもたらすわけです。

予防策は意外と簡単

 では実際に気圧性腰痛を予防するためにはどんなことを気をつければ良いのか。それはスクワットです。スクワットは元々重量を持ち上げながら屈伸運動をして下半身を中心とした全身の筋肉を鍛えるトレーニングですが、やり方次第によっては関節を上手に動かすことのできる体操にもなります。 1. 腕を前に出し背筋を伸ばして立つ 腕を前に出し背筋を伸ばして立つ 2. 腕を前に出した状態で股関節を曲げてお尻を落とす (腰を落とす間は背中を丸めず良い姿勢のまま) 腕を前に出した状態で股関節を曲げてお尻を落とす 3. 膝が爪先よりも前に出ないように気を付ける 4. お尻と膝が同じ高さぐらいまで落ちたら止まる お尻と膝が同じ高さぐらいまで落ちたら止まる 5. はずみをつけずにゆっくりと1まで戻る  以上の手順で1日10回を目安に行なっていきます。  トレーニングのスクワットだと一般的に背筋を伸ばしながら上体を前に倒す前傾姿勢をとっても許される範囲がありますが、腰回りの関節を動かすことを目指した場合、初めに背筋を伸ばしたら、上半身はそのまま形を変えずに落としていくのがベストです。  背筋を意識しすぎて腰が落ちない、腰を落とすためには上半身を崩さなければならない人は、腰を深く落とさずに上半身が保ったまま落とせる高さまででも効果があります。スクワットだからといって深く降りることに拘らず、背筋を伸ばして真っ直ぐに伸ばした上半身の角度を優先していきましょう。  この時期は本当に急激な腰痛症状に悩む人、初めて痛みを覚えた腰痛デビューの人が多いです。ぜひ未然に防げるようにしてください。 <文/ヒラガコージ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
ヒラガコージ
柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。Twitter:@fifth_petal
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