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「膣に塗るクリームで生理痛が改善」!?トンデモな噂を皮膚科医が斬る

生理用ナプキンのおかしなうわさ

生理用品 生理用ナプキンの有害物質についても、「生理用ナプキンの不織布や給水成分が石油由来であることが理由でしょうけれど、ナイロンやポリウレタン製のショーツを履くと人体に有害でしょうか? 石油から作ったペットボトルに入った水は有害成分が漏出していますか? 石油が原料でも肌に触れて石油に戻るわけではありません。化学知識のない人たちがイメージする精神論は全くもってナンセンス。そもそも生理用ナプキンは血液を吸収するために作られているので、肌に触れる部分に有害な物質が含まれているといこと自体考えにくいでしょう」と、トンデモ科学を一刀両断です。

かゆみやトラブルがあれば自己判断せず病院へ

もしデリケートゾーンや膣内に何かしらのトラブルを抱えているのであれば、市販薬やうわさに頼るよりも、病院を受診してください。なお、『フェミニーナ軟膏』などのかゆみを抑える市販薬は、感覚神経をマヒさせ痒みを感じにくくする目的で、麻酔薬のリドカインが入っているので、漫然と使用するのは非常に危険です。  デリケートゾーンの相談で受診するのは恥ずかしいという方も多いですが、私たちはたくさんの症例を見てきているプロなので安心してくださいね」  デリケートゾーンのトラブルは婦人科のイメージが強いですが、膣口より外側は皮膚科専門医が診るべき領域です。膣や子宮、卵巣などの内部の相談は婦人科に相談しましょう。 <慶田朋子 取材・文/千葉こころ>
慶田朋子
銀座ケイスキンクリニック院長/美容皮膚科医 /医学博士/レーザー専門医 東京女子医科大学医学部卒業後、同皮膚科学教室に入局。美容クリニック勤務などを経て、2011年に銀座ケイスキンクリニックを開設。メスを使わないナチュラルな若返りを叶える美容皮膚科医としてファンが多い。皮膚科専門医の立場から分かりやすく解説する、正しいスキンケアとインナーケアの情報を多くのメディアで発信。著書『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)など。 銀座ケイスキンクリニックホームページインスタグラム
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