看板猫「ジロリ」がお出迎え。浅草演芸ホールの猫は今日もお仕事中
まるで講談?くんずほぐれつ、大ネズミと一騎打ち
「館内にはボスと言われる、ちょっと大きいくらいの子猫サイズのネズミがいました。いつもなら朝私が出勤するとホールの入口まで迎えにきてくれるジロリですが、その日はまったく影も形もなくて。売り場の部屋に向かうと、ジロリが物凄い形相で部屋の一点を見つめていたんです」
いつもと違う朝。売り場の中にはギラギラと眼光するどくいきり立つジロリ。無残にも引き裂かれた無数の紙切れと猫の毛が舞い、それがまた相当の強敵であることを物語っている。ジロリの視線の先にある猫用トイレ。
そしてその陰でうごめく影。
なんとそこには体重6キロのジロリに引けを取らない、館のボスと言われてる大ネズミの姿があった……!
大捕物の結果はいかに…?
まさえさんのお話は、まるでテンポもよくキレもいい講談を聞いているようです。とにもかくにも、大捕り物を繰り広げた浅草演芸ホールのジロリ。ボスを完全に仕留めることはできなかったそうですが、それ以来ボスの姿はぱったり見なくなったとか。男ジロリ、人知れずひっそりと戦いに明け暮れていたのかもしれません。 おっとりとした愛嬌のある癒しキャラ、そしてやるときはやる猫、ジロリ。そんな緩急メリハリのついたイケメンジロリは、比較的午前中ならば売り場で窓越しに会える確率が高いそうです。 ●ジロリのTwitter @mistresskuro444 <文/青山ゆずこ>本日もお席あとちょっとよー!ご予定の方は急いでえ(*ΦωΦ)ジロリより♡ pic.twitter.com/wbarliNwbh
— まさえ@ジロリの監視対象その① (@mistresskuro444) October 26, 2020
青山ゆずこ
漫画家・ライター。雑誌の記者として活動しつつ、認知症に向き合う祖父母と25歳から同居。著書に、約7年間の在宅介護を綴ったノンフィクション漫画『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)、精神科診療のなぞに迫る『【心の病】はこうして治る まんがルポ 精神科医に行ってみた!』(扶桑社)。介護経験を踏まえ、ヤングケアラーと呼ばれる子どもたちをテーマに取材を進めている。Twitter:@yuzubird
1
2


