二股男が結婚したのは第3の女。ダマされた女2人で結婚パーティに乗り込んだら…
結婚するつもりでつきあっていた彼に、実はふたまたをかけられていた。それだけでもショッキングなのに、結局、彼が結婚したのはさらに別の女性。そしてコトの顛末(てんまつ)はどうなったのか。事実は小説よりも奇なりである。
「口約束ではあるけどお互いに結婚の意志は確認していました」
そう言うのは会社員のユキコさん(35歳)だ。29歳のときから3年間つきあっていた2歳年上の彼とは結婚するつもりだった。
「彼は時間が不規則な仕事の上、出張も多かったけど、毎日必ず連絡をくれました。私ひとりを愛しているとも言ってくれた。実家に何度も遊びに来ているから両親も彼を自然と結婚相手なんだろうと思っていたようです」
ところが結婚時期を相談しているときに、彼のふたまたが発覚した。
「私、学生時代からの仲良し3人に彼を紹介していたんです。そうしたら、彼が大阪に出張だと言っている時期に、仲良しのひとりが家族で京都旅行をしていて彼を見たという。大阪出張だから京都にも行ったのかなと思ったら、彼女が『年上っぽい女性と腕を組んで街を歩いていた』と。
なんだそれと思っていたら、『実は5歳くらいの子どももいた』って。不倫か、と絶望的な気分になりました」
友人は彼らの写真を撮って送ってくれた。明らかに彼だったし、確かに子連れの女性とベタベタしながら歩いている。
彼が出張から戻ってきたと連絡をしてきた翌日、ユキコさんは彼に会い、写真をつきつけた。
「いったい、これは誰なのか。あなたは出張だと偽ってこの人と京都旅行をしていたのかと問いつめました。彼は目を白黒させながら、『冗談で腕を組んだだけ』『彼女は学生時代の先輩で……』と何でもない関係をアピールしてきたんです。私は今すぐ彼女に電話をかけてと言いました。そうしなければ別れると。
すると彼は『オレはユキコとは別れない。ユキコだってオレと別れられるはずがないだろ。そんな邪推はやめてくれよ』と涙目になって言うんです。ついほだされてしまって、それ以上責められなかった」
ところがその晩、“京都の彼女”ことマリさんから電話がかかってきた。話をしてみると、マリさんは京都に住んでいるわけではなく、彼と同じ職場のシングルマザーで、ユキコさんより5歳年上だった。
「彼女は私の存在を知らなかった、今日、彼からあなたの連絡先を聞いたんですと言っていました。彼は女同士で話をさせようとしたんでしょうかと聞いたら、『あの人のやることはわからない』と。
いろいろ話していたら、なんと彼女は私より長く彼とつきあっていたんですよ。子どもが生まれてすぐ離婚した彼女の相談に乗っているうちに関係ができた、と。だからもう4年以上になるって。お互いにびっくりしました」
ふたりは不実な男を中にして、奇妙な連帯感をもったという。
彼にふたまたをかけられていた
相手の女性と自分より長く交際していた
