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二股男が結婚したのは第3の女。ダマされた女2人で結婚パーティに乗り込んだら…

彼がいきなり結婚

 それでもユキコさんは彼と別れられなかった。彼は「もうマリさんとは会っていない。もともと恋人ではない」と言い張っていた。ただ、ユキコさんはマリさんと連絡をとりあっていたので、彼がマリさんにも好きだと言い続けていることを知っていた。 「彼女に対しても気持ちは複雑でした。私は彼と結婚したいという気持ちを持ち続けていいのかどうかわからなくなっていたんです。彼への信頼も崩れかけていたし。前からつきあっているマリさんにも悪いような気になって。  でもマリさんは『いいわよ、何かコトが起こったらふたりで仕返ししましょ』って。そう言っておきながら、彼女が出し抜いて結婚するんじゃないかという不安も消えなかった。誰をどうやって信じたらいいかわからなくなっていました」  それでも曖昧(あいまい)ながらつきあいは続いた。そして数ヶ月たったとき、マリさんからメッセージが来た。 「彼が結婚する。私もあなたも知らない女性と」  それを見てユキコさんはびっくり。昼休みにマリさんに連絡をし、その日の夜、ふたりで会った。

女2人で結婚パーティに乗り込んだ

「今日、突然、会社で彼が結婚するという話を聞いたの。ちゃんとした結婚式はしないけど、次の週末、レストランを借り切ってパーティをするから来てくださいってメールが回ってきた」  いったい、彼は誰と結婚するのか。マリさんが聞いたところによると、スポーツジムで知り合った20代の女性で、スピードできちゃった婚だという。そこまできたら、許せないという気持ちがふつふつとわいてきた。  ユキコさんに彼からまったく連絡がないまま週末を迎えた。 結婚式「ふたりで出かけましたよ、そのレストランへ。宴たけなわというときにふたりで飛び込んでいって、マイクを奪って、マリさんが『私、彼と4年以上つきあっているんですけど』、私は『私は3年でーす』と叫んで。  彼の上司など仕事関係者ももちろん来ていたし、ふたりの親たちもいましたから、一気に異常な雰囲気になりました。それだけ叫んで、私たち、堂々と会場を出てきたんです。誰か追ってくるかと思ったけど、誰も来なかった。彼女は『来週、しれっと会社に行ってやる』と言ってましたね」
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彼はすぐに離婚した
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