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若手俳優の急死から1年、出るはずだった映画の最後に追悼メッセージ

 昨年7月、20歳という若さで突然この世を去ったディズニースターのキャメロン・ボイス。その後、死因は持病だったてんかんの発作によるもので、睡眠中に息を引き取ったと発表された。世界に衝撃と悲しみを与えたその早すぎる死から1年、大物俳優のアダム・サンドラーが、先日配信された主演映画で心のこもったメッセージを故人に捧げた。

「あまりにも早く逝ってしまった」出演予定だった映画で故人を偲ぶ

アダム・サンドラー

アダム・サンドラー

 2010年作のコメディ映画『アダルトボーイズ青春白書』と2013作の続編で、キャメロンと親子役で共演したアダム。  先ごろネットフリックスで配信された自身の主演映画『ヒュービーのハロウィーン』でキャメロンを偲び、本編終了後のエンドクレジットに次のような哀悼メッセージを捧げた。 「愛すべきキャメロン・ボイスを偲んで。あまりにも早く逝ってしまった。我々が知る中で最も親切で、クールで、面白くて、そして才能のある若者だった。君は私たちの心の中で永遠に生き続け、日々寂しく想われることだろう」
 米メディアによると、本作にはキャメロンも出演する予定だったが、撮影に参加する数日前に突然他界してしまったという。そうした背景もあり、本作であらためて故人を追悼することになったようだ。  キャメロンの訃報を聞いた際には、悲しみに暮れたというアダム。直後に発表された声明では、沈痛な思いをつづっていた。 「あまりにも若い。凄く魅力的で、とても面白い子。ただただ優しくて、物凄い才能で、最もきちんとした子。凄く家族思いで、世界をとても気にかけていた。キャメロン、君が私たちに与えてくれたもの全てに感謝するよ。まだ色んなことがたくさん待っていただろうに。私たちはみんな悲しみに暮れている。君の素晴らしいご家族へ、心からお悔やみ申し上げます」

「他人と自分の人生をより良く」遺志を継いだ両親や仲間たち

 アダムが声明のなかで「世界をとても気にかけていた」と触れていたように、生前はチャリティー活動にも精力的に取り組んでいたキャメロン。途上国に安全な飲み水を提供する「The Thirst Project(サースト・プロジェクト)」をはじめ、ホームレス支援、大学キャンパス内での性犯罪防止キャンペーンへの参加、銃暴力の撲滅運動など、その活動は多岐にわたり、「誰かの人生をポジティブに変化させることは、自分自身の人生もより良く変化させる」と語っていた。  そんなキャメロンを称え、昨年には「キャメロン・ボイス・ファウンデーション」が遺族によって設立された。この基金は、てんかんの持病をもつ人々を支援するほか、銃暴力の撲滅を願っていた故人の遺志を継ぎ「暴力やネガティブな行為に代わるものとして、若者に芸術的で創造的な場を提供する」ことを目的としている。
 キャメロンが亡くなってから初めての誕生日となる今年5月には、アダムをはじめ、ディズニーチャンネル『ディセンダント』の共演者や役者仲間らが同基金へのサポートを呼び掛け、ファンから多額の寄付金が寄せられたという。  キャメロンの両親は、「(息子が)亡くなって以来、痛みを感じない日はない」としながらも、「この基金を設立することで、息子の死と向き合い、その死に意味を見いだすことができた」と語っている。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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