毒親とお金でモメないために、すべきこと・絶対してはいけないこと
毒親と絶対やってはいけない2つの約束
毒親からの金の無心は応じない方がよい
このケースでは、相談者さんは精神的に参ってしまい最終的には自死を選んでしまったそうです。以前のコラムで、毒親に侵された子どもは、年齢が上がるほど毒によるストレスで健康問題が出てくるという話がありました。今回のケースのように、毒が精神的な大ダメージになり、早くして子が命を落とす最悪のケースもあることは、覚えておきたいところです。
「ちなみにこのケースであれば、もし裁判になった場合、個人間借用書と金銭の動きを両方証明して初めて母親が裁判に勝つことができます。そういう意味では対処ができたのですが……非常に悔やまれる一件です。こういった最悪のケースもありますから、とにかく親から手切れ金をくれと言われても、個人で対処するのは危険です。弁護士などに相談し、冷静かつ専門的な対処をしていくのが良いでしょう」
毒親の程度は様々ですが、もしご自分が毒親の子であったなら、今のうちから出来る準備は少し考えておいても良いかも知れません。
また可能であれば、親がダメでも兄弟とは仲良くしておいた方が良いと萩生田さんはいいます。血を分けた“だけ”なのに、その繋がりは一生涯絆にもなるし、毒にもなる。人との繋がりが希薄といわれる時代ですが、親と最後までどう関わるか、毒親育ちに関わらず、少し考えてしまうのでした。
【お話を伺った人】
NEXTi法律会計事務所代表弁護士 萩生田彩
東京都生まれ。2012年弁護士登録。17年より現職。『遺産分割実務マニュアル』(共著)ほか。
<取材・文・イラスト/おおおしまりえ>おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
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