Entertainment

伊藤健太郎バッシング加熱で俳優生命の危機?「惜しい」の声も

 10月29日に道交法違反(ひき逃げ)の疑いで警視庁に逮捕された俳優の伊藤健太郎(23)。ひき逃げ自体は批判されて当然ですが、堰(せき)を切ったようにバッシング報道が過熱しています。
 多くのワイドショーやネットニュースが、彼の日頃の態度を問題視。なかでも<恋人に首絞め、中絶、猫虐待 伊藤健太郎(23)の暴走人生>を掲載した、5日発売の『週刊文春』については、所属事務所が抗議する事態になりました。  イマージュエンターテインメントは11月5日、同社の公式サイトに「掲載内容について確認を取りましたところ、事実に反している部分が多数あり、週刊文春に対しては記事内容について厳重に抗議を行いました」として、今後は「週刊文春の対応を踏まえ、法的措置を含め適正な対応を行う予定」であると掲載しました。

EXIT・兼近「後出し感がえぐい」

 上記の『週刊文春』以外にも、5日発売の『週刊新潮』では<「伊藤健太郎」事務所社長が初めて語った「移籍トラブル」>など多くの雑誌が報じ、またテレビのワイドショーでも、事故そのものより、伊藤の人格について詳しく報じるものも多いのが現状となっています。  坂上忍は『バイキングMORE』(フジテレビ系列 10月30日放送)で、伊藤健太郎が人気で“天狗になっていた”と伝える報道に疑問を呈し、「天狗になって致し方ない時期もある」とし、「僕は天狗というか、クソ生意気、二十歳そこそこの時は毎日酒臭かった。僕より全然マシです」と述べました。  また『ワイドナショー』(フジテレビ系列 1日放送)では、EXIT・兼近大樹がこれらの報道について「すごく叩く風潮って、いま流行ってるじゃないですか。この事件があってから、急に実は調子乗ってたみたいな。急にどんどんどんどん出始めて。前から言っとけよってすげえ思いますね。後出し感がえぐい」と指摘しました。
 同番組で、松本人志が「役者さんでしょ?この先、役にだいぶ影響がかかりますよね」と述べたように、活動復帰には長い時間がかかる、もしくは芸能人生が絶たれてしまうのではないかと見る向きもあります。  もちろん、伊藤健太郎がおこなったひき逃げという行為は擁護できるはずもなく、怪我を負わせられた被害者の方に対しても、加えて、いち社会人として責任を取るべきであることは言うまでもありません。  その一方で、俳優としての彼を惜しむ声も多くあがっています。  予定通り11月6日に全国公開された主演映画『十二単衣を着た悪魔』では、監督をつとめた黒木瞳がたっての希望で伊藤健太郎を主演にオファーしたと報じられています。数多くの名優たちを見てきた黒木瞳が惚れ込む、伊藤健太郎の演技面の実力や俳優としての将来性はどのようなものでしょうか?演劇・ドラマなどエンタメに詳しいライターの木俣冬さんに聞きました。

「このまま使い所がなくなるのは惜しい」

『アシガール』DVD

『アシガール』DVD(Happinet)

「伊藤健太郎さんに私が注目したのはNHKのSF 時代劇ラブストーリー『アシガール』。主人公(黒島結菜)が恋する戦国の若武者・若君の凛々しさと言ったらなかったです。目の涼やかさと強さが武者絵のようで大物感が漂っていました。  そして『今日から俺は!!』の80年代のツッパリキャラで大ブレイク。戦国の若武者と昭和のツッパリは全然違うようですが意外とリンクしていて、『ツッパることが男のたったひとつの勲章』じゃないけれど、自分の信じるもののために毅然と戦う強さ、その1点が彼の大きな瞳をはちきれそうに輝かせているのだろうと思って見ていました。  エネルギーが大きく強く、熱く燃えている感じが魅力的で、でも顔立ちと若さから暑苦しく見えないところが良いと思います。小粒じゃない、華奢じゃない、スケール感のある俳優になっていく可能性をもっていて、19年に舞台『春のめざめ』に出演して、舞台でも活躍してくれそうと思っていたら、佐々木小次郎を演じる予定だった『宮本武蔵』はコロナ禍で中止、主演舞台『両国花錦闘士』が本人の起こした事故でどうなるかわからない状態です。 伊藤健太郎「春のめざめ」KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『春のめざめ』は思春期ゆえに不安定な少年たちの行きつく悲劇を描いた作品でしたが、若いときは心身ともに制御が難しい。まだ23歳、これからの方であり、伊藤さんのエネルギーの分量や質はとてもいいもので、このまま使い所がなくなるのは惜しい。良いふうに使えるようになる機会をつくって、見守っていくことが大事なのではないかと思います」(木俣冬さん)  伊藤健太郎が釈放時に述べたように「深く反省」した結果を、今後はしっかりと実行していってほしいものです。 <文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。twitter:@joshispa、Instagram:@joshispa
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ