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マイケル・J・フォックスが人知れず味わった“どん底”の瞬間とは

 日本でもファンの多い大ヒット映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で一躍大スターになったマイケル・J・フォックス(59)。しかし、30歳のときにパーキンソン病と診断され、その後は闘病しながら俳優活動を続けてきた。これまで厳しい現実に悲観することなく、病気を抱えた自分自身について「笑いが止まらない」などと明るく話していたマイケルが、このたび「人生で最も落ち込んだ瞬間」について打ち明けた。

撮影当日にポキっと折れちゃった

マイケル・J・フォックス

マイケル・J・フォックス

 ほぼ30年間パーキンソン病の闘病生活を続けているマイケル。症状が進行し、日常生活がままならない状況でも、あくまで前向きでいることを心掛けてきた。しかし、間もなく発売される自身の回顧録『No Time Like the Future』のなかでは、“どん底”と感じた瞬間についても明かされているようだ。  マイケルは、つい先日登場した米エンタメ誌『ピープル』でも、そのときの状況について語っている。 「あれは確実に最悪の瞬間だった」 「ポキっと折れちゃったんだ。台所の壁にもたれかかって救急車が来るのを待っていた。『僕にとって、どん底とはこれだな』って感じていたよ」  2018年ごろ、パーキンソン病とは別に、脊髄に異常が見つかり手術を受けたというマイケル。手術後はリハビリに励み、歩けるようになるまでに回復。当時、映画出演も決まっていたというが、なんと撮影当日にキッチンで転び腕を折ってしまったそうだ。このときが、人生で最も落ち込んだ時だったという。 「全てについて自問し始めたよ。『これで明るい顔なんてできない。明るいことも、良いことも、1つもない。ただ後悔と痛みだけだ』ってね」

記憶力がダメージを受け、ますます演じることが難しくなっている

 闘病しながらも、長年ポジティブな姿勢を保ってきたマイケル。パーキンソン病の治療法などをリサーチ・研究することを目的とした基金「The Michael J. Fox Foundation」を設立し、同じ病気を抱える人々を支援する活動も行ってきた。しかし、そもそも自分がほかの人を励ます立場にあるのか、疑問を持ち始めたそうだ。 「パーキンソン病、背中、そして腕……それでもほかの人の経験に比べれば、まだそこまで悲惨じゃないかもしれない」 「けど、『顔をあげて、明るい面を見よう。全ては上手く行く』なんて、僕が言えるわけないって感じるようになった」  また、マイケルは同誌のインタビューのなかで「パーキンソン病によって記憶力が大きなダメージを受け、ますます演じることが難しくなってきている」とも明かしている。さらに、ギター演奏やスケッチ、ダンスなども上手くできなくなってしまったというが、そのぶん情熱を傾けているのが、執筆活動なのだそうだ。

人は信じてくれないけど、僕は人生を愛している

 そんなマイケルは現在、妻のトレイシー・ポラン、そして31歳から19歳までの4人の子供との穏やかな暮らしを楽しんでいるそうだ。 「僕の暮らしは穏やかなものだよ。本当に良い時を過ごしている」 「人は信じてくれないけど、僕は人生を愛している。僕の家族と一緒にいること、そしてトレイシーと一緒にいることをね。以前はつまらないことを色々していたけど、今はそんなこともしていない。そこも気に入っているよ。気力や時間がないからね」
 マイケルはまた、腕を骨折し療養生活を送るなかで、感謝することの大切さを理解するようになったとも語る。 「感謝する気持ちに立ち返ることができれば、楽観的でいられる。それにはまず受け入れることが大切。起こったことをそのまま受け入れること。それは、状況を変えるための努力ができない、ということではない。何かの罰として受け入れる必要もない。ただ的確に受け止め、残された自分の人生について考える。そうすれば前に進めるはずさ」  病気で人生思うようにいかないことがあっても、前を向き続けてきたマイケル。11月17日に発売予定の『No Time Like the Future』を読んだら、生きる勇気が湧いてきそうだ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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