――新しいことに挑戦されている宇垣さんですが、TBSから退社して1年半ほどが経ちました。30歳手前での大きな決断でしたね。
宇垣美里さん
宇垣「私は、年齢ではなく、挑戦したいと思ったときが一番いいタイミングだと思っています。だから、もしあのとき決断しなかったとして、『ダサイなぁ』とか、やらなかった後悔をするのはよくないと思うんです。他の方と比べると、早いタイミングだったかもしれません。でも、自分が思った瞬間に飛び出たことは、よく勇気があったなと褒めてあげたい部分だし、自分にとってはいいタイミングだったと思います」
――普段から、ここはブラさないようにしているといった心がけはありますか?
宇垣「今お話した『
やらなかった後悔はしたくない』というのがまず1点。それから、悩んだときは、『
難しそうだったり、きっと困難であろうという道を選ばなければいけない』と思っています」
――困難な道を、あえて?
『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』より
宇垣「はい。『狭き門より入れ』みたいな。とにかく『やらない』というのは嫌いなんです。たとえば、絶対やらなきゃいけないわけじゃないんだけど、ここで資格を取っておいたほうが、役立ちそうだなと思えるのなら取る。美術館に行っておいたほうが見識が広がるなと思ったら行くとか。その積み重ねだなと。何かを勉強し始めるのって、しんどいけれど、でもやったほうが、きっといつか良かったなと思えるはず」
――そうした考えは、どなたかの影響ですか?
宇垣「悩んでいるとき、両親や先生に、『だったら、やればいいじゃない』と言ってもらえる関係にあったことが大きいのかな。『大変そうだからやめる、というのはやめなさい』と、色んなポイントで、いろんな人に言ってもらったなと。振り返るとそう思います」