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マライア・キャリー、「クリスマスの苦い思い出」を激白

 毎年このシーズンに必ず聞く曲といえば、『恋人たちのクリスマス』だろう。そんなクリスマスの定番ソングを歌っているのは、ご存じの通り、世界的歌姫のマライア・キャリーだ。明るく軽快なリズムで人々をワクワクさせるこの曲だが、歌っているマライアは「子供の頃のクリスマスには苦い思い出しかない」と告白、切実な思いを明かしている。

「ひどい家族」に台無しにされた子供時代のクリスマス

マライア・キャリー

マライア・キャリー

 このたび雑誌『エル』のクリスマス特集号の表紙を飾ったマライア。同誌のインタビュー記事の中で、自分が12歳の時のクリスマスは「悪いことばかり」だったと振り返っている。しかし、希望を捨てたことはなかったそうで、常にパーフェクトなクリスマスを夢見ていたという。 「ひどい家族」のせいで、子供の頃のクリスマスには苦い思い出しかないと語ったマライア。1998年に最初の夫トミー・モトーラと離婚してからは、自分自身の手で素敵なクリスマスを作ろうと決意したと語る。 「最初の恋愛&結婚が終わってから、ずっと願っていたようなクリスマスを自分で作り出そうと決めたの」 「私が12歳の時には悪いことがたくさんあった。でも子供ながら、絶対にあきらめない戦士のような意志を持っていた。周りが自分の気持ちを分かってくれなくても、自分らしさを受け入れようという闘志をね」 「子供の頃の私は、パーフェクトなクリスマスシーズンをずっと夢見ていたと思う」 「でも常に、そのひと時を台無しにする人がいた。やってきて、全てをめちゃくちゃにしてしまうような家族がいたのよ」
 最初の夫と離婚したのち、俳優兼ラッパーのニック・キャノンと再婚し、双子を授かったマライア。「子供たちには絶対に自分のような経験はさせない」という強い思いから、クリスマスを特別なイベントにしようと心がけてきたという。  マライアの両親は幼い頃に離婚。家族バラバラに暮らすようになり、経済的にも厳しかったという。特に、離れて暮らしていた姉アリソンが、様々なトラブルを起こすようになってから歯車が狂い始め、家族関係が崩壊したといわれている。  そうした複雑な家庭環境のなかで育ったマライアは、過去のインタビューでも「子供時代には、願っているようなクリスマスが過ごせなかった」と語っている。世界の人々に長い間愛され続けているクリスマスソングがうまれた背景には、そんな悲しい思い出があったのだ。

発売から26年経ってもヒットを続ける名曲

 マライアは、今月からApple TV+で配信されるクリスマス特番『マライア・キャリーズ・マジカル・クリスマス・スペシャル』について、コロナ禍でも「祝いのひと時」を作り出したかったと語る。
「今年は厳しい年だったでしょ。だから本当に人々には祝いのひと時が必要だと感じるの。何をしようとしても、『人と一緒にいちゃダメ、祝うのも禁止。これは中止。あれも中止』って、そればかりでしょ」  でも、マライアが歌うクリスマスの超定番ソング『恋人たちのクリスマス』は今年も健在だ。  2017年には、世界最大の音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」が“最も再生されたクリスマスソング”と発表したこの曲。2019年には、発売から25年の時を経てついに全米チャートで1位に輝いた。そして今年はなんと、全英シングル・チャートで1位を獲得する可能性も出てきている。  このように、長年にわたり自分を支えてくれているファンに感謝し、とびっきりのクリスマスを過ごしてほしいと願っているというマライア。自分自身のため、大切な家族のため、そしてファンのために、思いを込めて歌ったクリスマスの名曲が今年もまた、この季節を盛り上げてくれそうだ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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