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「男性は性欲を抑えられない」はウソ。性に依存する人の“頭の中”

ストレス解消・達成感のために痴漢をすることも

 歪んだ承認欲求、トラウマの自己治療、一時的なストレス解消、周囲へのSOS……さまざまな要因が絡み合った結果としての強迫的性行動が性依存症の本質といえます。  また痴漢などの性犯罪についても、性欲を満たす目的ではないケースも非常に多くあります。私が治療で関わった当事者の半数以上は、痴漢の行為中に勃起していませんし、痴漢の行為を終えた後でも射精をしていません。もちろんこれだけで男性の性欲をはかることはできませんが、勃起と射精は重要な要素です。  性犯罪である痴漢の場合も、その動機は必ずしも性欲からではなく、それ以外のストレス解消や達成感や支配的欲求、優越感を満たすために行為に及んでいます。

男性の性依存症には、「男尊女卑」が根強くある

男女 達成感や支配的欲求、優越感、女性を性のはけ口やモノ以下とみなす……これらの傾向は、性依存症の人にも多く見られる共通点です。そもそも彼らのなかには、セックスそのものが好きなのではなく、支配的な関係性、ねじれた承認欲求、偽りの自己肯定感、いじめと共通する優越感や所有欲から、繰り返し不特定多数と性関係を持ってしまう人も多く見られます。  とくに男性が陥る性依存症の背景には、日本にいまだ色濃く残る男尊女卑的な価値観が根強く影響していると私は考えています。 「たくさんの女性とセックスしているほうが男として偉い」 「街でナンパしてセックスしなければ、男がすたる」 「据え膳食わぬは男の恥」  こういった価値観のもと、問題行動を堂々と行えたほうが「より男らしい」とみなされることがいまだにあります。そんな彼らの考えの根底にあるのは、性欲ではなく「男尊女卑」という認知の歪みです。
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女性が「自分も落ち度があった」と考えてしまう
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