夫ががんで他界、新居探しで大家とバトルに。屈辱の質問攻めとは
筆跡アナリストで心理カウンセラーの関由佳です。夫の葬儀も終わり、私はついに未亡人として生きることになりました。
【夫のお葬式で喪主を務めた話】⇒夫の葬式に集まった前妻の子5人。夫の手帳から出てきた手紙に、みんなで泣いた
夜や外出先に一人でいるとたまらなく寂しさを感じるものの、朝遅くまで寝てみたり、友人と夜遅くまで電話でおしゃべりをしたりなど、夫がいたときにはできなかったことができる新鮮さも正直ありました。自分が思っていたよりも一人の生活が苦ではなかったのは、気にしてくれた家族や友人、仕事仲間のおかげです。
亡くなってから物理的に大変だったのは、夫の遺品整理。
亡くなってすぐは遺品に触れる気にならなかったのですが、夫とともに暮らした家はファミリーサイズ。1人暮らしには広すぎたため、引っ越しを検討し始めたことで遺品整理を決意しました。
まずは夫の子どもたちと親戚、友人たちにいるものを聞いて送り、それ以外のものは処分することにしました。状態の良いものと悪いもので分け、状態の良いもので自分が使えそうなものは保管し、それ以外はフリマアプリやリサイクルショップへ。こうして、約2か月かけて遺品をほぼ整理しました。
中には、故人の物を捨てるなんてできない、という方もいると思います。その考え方も一つだと思いますが、私の場合、遺品があることで、夫への執着や念のようなものを悪い形で残してしまうような気がしていました。実際、遺品を整理して押し入れをほぼすっからかんにできたときは、かなり自分の気持ちがスッキリしたように感じました。
遺品整理は、次のステップに進むためのきっかけになることもあるようです。
遺品整理をしながら、ずっと住みたかったエリアで数か月かけて探していたところ、ついに理想的な物件に出会えました。
さっそく不動産仲介会社を訪れ、申し込みをして審査へと進めることに。私はフリーランスなので、収入が安定していないと見なされ審査が通りにくいことがある、と聞いていたのですが、1週間ほどで保証会社の審査が無事通過。しかし、それから1週間経っても音沙汰がありません。
おかしいな、と思い始めた頃に不動産会社から連絡が。なんと、大家が私の入居をごねているというのです。
故人への執着を切るために……2か月かけた遺品整理
未亡人の新居探しトラブル
