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夫の葬式に集まった前妻の子5人。夫の手帳から出てきた手紙に、みんなで泣いた

 筆跡アナリストで心理カウンセラーの関由佳です。約3年間の闘病の末、旅立ってしまった最愛の夫。ついに最後の仕事である「喪主」を務めることになりました。

“普通の葬儀”の相場はなんと最低200万円

相場はなんと最低200万円!

写真はイメージです(以下同)

 実は、葬儀の下調べは夫が亡くなる約1か月前から始めていました。というのも、夫自身が朦朧とする意識の中「葬儀の準備をして」と言ってきたことと、私も漠然とした不安を抱えていたからでした。  あとは、夫が亡くなってバタバタと葬儀の準備を始めて、悔いを残したくないという気持ちもありました。最後まで、夫のためにできる最善を尽くしたかったのです。  しかし、葬儀の相場価格についてネットで調べたところ、一般的な葬儀とされる通夜と告別式を行うと、なんと平均で120万円もかかると判明。しかもそこに飲食代や寺院へのお布施、香典返しなどが発生すると、最低でも200万円ほどになるのです。 「葬儀ってこんなにかかるの!?」と卒倒しかけた私。貯金などほとんどなく、夫の障害年金と私の稼ぎで生活費と治療費、入院費を支払うというギリギリの経済状況だったため、慌てていくつかの葬儀社に見積もりを依頼することに。  いつ亡くなるかわからない状況もあり、急いで気になる葬儀社さんに連絡を取ってみました。

亡くなる前に葬儀の準備をしてよかった

事前の見積もりと打ち合わせで不安解消 夫が自宅に戻る1週間ほど前(亡くなる約3週間前)に葬儀社の担当者さんと会い、説明を聞くことに。すると、今の葬儀は通夜と告別式の形以外にも、火葬だけや告別式だけのプランなど、費用や人数に合わせて選べることを知りました。  思っていたよりもリーズナブルにできるとわかり、ホッと胸をなでおろした私。予算や予想する参列人数を伝え、告別式のみの葬儀をすることにしました。後日最終見積もりを出してもらい、だいぶイメージが具体的に。担当者さんの対応がとても丁寧だったこともあり、不安はほとんどなくなりました。  そして夫が亡くなった日、葬儀社へ連絡を入れたところ、すでに見積もりがあったのでかなり迅速に手配を進められました。打ち合わせも短時間で済み、ゆっくり家で夫の亡骸と最後の時間を過ごすことができたのです。
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前妻の子ども5人を招集
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