私立中学は入試で男女比を調整する?女子にとって“平等”な学校選びとは
社会全体でバランスが取れれば
――男女比を調整することの意味は理解できましたが、現実的に早慶の付属中学から早慶大卒業という学歴が、社会で恵まれた立ち位置につながりやすいことを考えると、女子の生徒数が少ないことを残念に思ってしまいます。
おおた「1つの学校で完全な平等性やフェアネスを担保することは、必ずどこかでジレンマが生じるので、原理的には無理だと思います。それぞれの学校がそれぞれの観点で学習環境を整えて、社会全体としてバランスがとれているようになればよいのではないでしょうか。
ただし、現状ベストバランスになっているかと問われれば、それはわかりません。ベストバランスを探りながら社会としてああでもない、こうでもないと常に揺らぎながら、こたえを見つけていくことが大切だと思います」
さらに議論するべき必要があるのでは
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB
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