中嶋「最後は、目元について。眉マスカラを塗った後に、リキッドアイライナーを使って隙間を埋めてあげます。これで自然かつキレイな3D眉毛になります。ペンシルで横に描いて埋めちゃう人ってけっこう多いのですが、それだとただの棒になってしまいます。
加藤「中嶋さんに教わるまではそうやってました。ペンシルを使って、これでもかってくらい描いたり…。ついつい濃くなりすぎてしまうんですよね」
中嶋「あと、下のまつ毛にマスカラを塗る人がいますが、それだとダマになってしまいます。リキッドアイライナーでうっすらラインを引くだけで十分締まりますよ。
上のまつ毛にも、たっぷりマスカラを塗る人がいますが、毛先につけてはいけません。先っちょの見えている部分にはつけず、根元に濃さを持っていくことが、旬なマスカラの塗り方です」
――本日はありがとうございました。最後にメイクをするうえでのポイントを教えていただけますでしょうか。
中嶋「今日ご紹介したように、シンプルで簡単なやり方を覚えておくだけでセルフメイクでも、グッと印象がよくなります。メイクってその人それぞれの肌や特徴に合わせていくことが大事です。
女優さんやモデルさんのメイクを単純に真似て、お絵かきみたいにするのは簡単なんですが、そういったことではなくて。究極をいえば、すっぴんっぽくナチュラルに見せれば勝ちです。たとえばロックバンドであれば、顔に星を描いたり、白塗りしたりすることが自然なのかもしれません(笑)」
TPOに応じて、ご自身にあったナチュラルメイクを楽しんでください。
【中嶋竜司(なかしま・りゅうじ)】
1983年に渡仏し、国内外で幅広く活躍するメイクアップアーティスト。TVCMなどの広告をはじめHERMES、FENDIなどファッショショーも手掛ける。その人自身が魅力的になるような、素を引き出すナチュラルメイクで、女優からスポーツ選手まで多くの支持得ている。YouTube:
Ryuji make channel、Tik Tok:
@ryuji_nakashima
<取材・文/黒岩秀利 写真/林紘輝>