――加藤茶さんと生活するなかで、普段どんなことを心がけていますか。
加藤「前は身体が弱くて大変でしたが、今ではすっかり元気になりました。介護の勉強をしていて思ったのは、加トちゃんに対して過保護にしてしまっていたこと。
旅行に行っても歩くのがしんどいって言ったりして、ちょっと歩いただけですぐにタクシー使ったり、最初はすべて加トちゃんの好きなようにさせてあげていました。でも、それが逆に体力を落としていたんだなって気付き、今では健康寿命を伸ばすようにどうしたら良いかを常に心がけています。
『芸人として、85歳まで舞台に立つ』っていうのが加トちゃんの夢。絶対に叶えさせてあげるためには、多少の厳しさも必要だと思っています」
――なるほど。
加藤「将来、加トちゃんが病気とかで何かあった時、資格を取っただけでは何もできないので、今はデイサービスの現場にボランティアで行ってます。
現場に出てみると、教科書で学んだことと全く違って、何気ないコミュニケーションの中からこの人が何を望んでいるのかを汲み取ったり、とても勉強になります。
おばあちゃんってミーハーな方が多くて、最初は『あなた、加トちゃんの嫁なんでしょ』と色々と聞かれたりしたけど、今ではすっかり仲良くなっちゃって。『あの子にまた会いたい』って言われる時はすごく嬉しいですね」