――結婚した当初は「年の差婚」ってこともあって、世間からバッシングされたこともありましたよね。
加藤「
当時は『誹謗中傷=加藤綾菜』って言ってもいいくらい、それはもう凄かったですよ。加トちゃんの事務所にクレームがいったり、それこそネット上での悪口は、ひどい時だと1日1万件くらいはあったんじゃないかなぁ。
ネットを見ると傷つくので、その時は一切見るのをやめました。事務所の方も私の目に触れないように、色々と配慮してくださったかと思います。ただ、今の時代ってTwitterとかで簡単にすぐ住所が特定されてしまうので、結局、5回も引越しする羽目になりました。
引っ越した次の日にはもう住所がバレてしまった…なんてこともありました。
スーパーに行った帰りに、自転車がボコボコにされていたり、家の玄関にペンキを塗られたりするのも、しばしばありました。体重も10キロくらい痩せちゃって、心身ともにボロボロ状態。
加トちゃんは隣でずっと支え続けてくれたけど『何十年って芸能界をやり続けてきて、あの時が一番辛かった』と言ってました」
――本当に壮絶な経験だったのですね…。どのようにして乗り越えられたと思いますか。
加藤「久本雅美さんがいろいろと相談に乗ってくださって、自分を取り巻いている状況や、毎日が辛いってことを、正直にお伝えしました。そしたら久本さんが『人がどう思うかじゃなくて自分がどう生きるかだよ』ってアドバイスをくださって、心がスッと軽くなりました。
あとは母からもらった言葉も大きかったです。私って中学校1年生の時に、いじめに遭ったことがあるのですが、シングルマザーだった母はいつだって味方になってくれました。
加トちゃんとの結婚で、ある意味、世間からいじめに遭った時に母からかけてもらった言葉を今でも覚えています。
嫌いな夫婦ランキング1位になった時に、『おめでとう。何だって1位になるのはスゴいことだよ』って。私と一緒に傷ついていたと思いますが、それを表をまったく出さずにいてくれて、親の偉大さというか、器の大きさを感じましたね。