白髪をカバーしたいと相談をされたら、私が推すのは「ハイライト」カラーです。ベースよりも明るいカラーを入れて髪の毛全体にコントラストを作る施術です。推してもいますけど、個人的に大好き。色の入れ方にもよりますが、
似合わない人がいないんですよ。
ヘアスタイルが決まっていなくても、
「ハイライト」が入っていると、ふわっ、くしゃっとした、空気感のあるヘアスタイルが完成します。動きも出てくるので、頭そのものが軽く見えるし、何より明るい第一印象になります。
40歳くらいのお客さまが「白髪染めをするのが嫌で、5カ月以上、美容院に行っていないんです」と言ってサロンに駆け込んできました。半年近く全くカラーリングをしていないそう。毛先には退色したカラーが残っていて白髪と混じると、色ムラのある状態でした。
それならと「ハイライト」をすることにしました。毛先はカット。ブリーチをしてからハイライトを入れて、ベージュをプラス。すると、白髪も全く目立たなくなり、マイナス5歳の印象です!

ハイライトで白髪が目立たなくなる
白髪をカバーしたいなら、ハイライトは根元から細めに入れていくのがコツ。細めに飽きてきたら、太めのラインで入れて違うインパクトを楽しむ。毛先だけに入れて、グラデーションを作る。その人の雰囲気や希望に合わせて、太さも長さも自由自在です。ただシルバーカラーは、白髪と色が似てくるので避けましょう。
基本的にはブリーチ(髪の色を抜く)の後にカラーを入れるのが、正しいお作法ですが、ブリーチをしなくてもOKです。ハイライトの明るさが目くらましになって、白髪は全く目立たなくなります。
大人の女性のお客さまの話を聞いていると、圧倒的に「ブリーチ」に対して抵抗を感じている人が多いです。
当然ですが「ブリーチ」は髪の毛に対して、ダメージを与える施術です。でも未体験の人が想像するほどの悪影響はありません。みなさんの話を聞くと、大昔に不良がオキシドールで「脱色」していたイメージから抜け出せないのかな?と思うことがあります。でもあんなダメージは絶対にありません。

著書ではヘアアレンジも紹介。簡単な「ひとつ結び」
今は「ケアブリーチ」という方法もあって、基本の「ブリーチ」によるダメージの94%を防ぎながら、髪色を抜く方法もあります。種類はいろいろありますが、要はトリートメント剤と合わせる方法です。髪の毛の内側にトリートメントを浸透させつつ、内側にある色を抜くので従来の髪よりもツヤが出ることもあるほどです。